その417 果物のトリビア・・・その2
    1.アロニア
     バラ科の植物で、英語名はチョークベリーです。北米原産でロシアなどでもよく栽培されています。アロニアには実が赤いアロニア・アルブティフォリアと実が黒いアロニア・メラノカルパ、濃い紫色の実のアロニア・プルニフォリアがありますが、北海道ではこのうちアロニア・メラノカルパが栽培されています。実は渋みがありますが、冷凍すると意外に気になりません。北海道ではジュース、ジャム、果実酒、酢などに加工しています。ポリフェノールの一種で抗酸化性があることが知られているアントシアン含量がブルーベリーのおおよそ2倍以上含まれているのが特徴です。その他、β−クリプトキサンチンやカロチンの含量も高く、食物繊維を多く含むことが知られ、ロドプシン(目の光を受容する細胞に含まれる色素)の再合成を促すこともわかってきています。現在は、脂肪の分解促進作用について研究が進められているところです。
    2.ハスカップっていう果物をご存じですか?その名はアイヌ語のハシカプ(枝の上にたくさんあるもの)に由来します。ビタミンC、アントシアニン、カルシウムなどが豊富に含まれ、北海道の苫小牧近辺の勇払原野に自生しています。 ジャム、果実酒、レーズン様食品など様々に加工されています。皮が薄く大量流通できないので、北海道で限定的に消費されている幻のベリーといってもいいでしょう。
    3.桃
     桃の特有の香りですが、γ−ウンデカラクトンといわれ、この成分はピーチラクトンとも呼ばれているほどです。有名な香水にも使われているほか、食品の着香料にも使われている成分です。以前、日本酒の官能評価実技を学ぶために講習会に出たのですが、香りのかぎわけ試験で失敗したのがこの成分でした(苦い思い出です)。この成分自体の香りは結構強いのですが、その前の味の分類とかできき酒をしすぎて、アルコールに弱い私は結構酔っていたのでした(それ自体いただけない話ですが・・・)。
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    その416 果物のトリビア・・・その1
     前回は柑橘類の話でしたが、今回は柑橘類以外の果物のトリビアを集めてみました。
    1.パイナップル
     ブドウといえば一つの茎(正確には梗(こう)といいます)にたくさん実が房状に付いています。実はグレープフルーツは一つの枝に10個ほど実が付くんだとか。それがまるでブドウのように房状だというのでこの名になったとか。
    2.ブドウ
     フランス料理はクリームやチーズなど脂肪分が多い素材がふんだんに使われ、高カロリーな印象がありますが、意外に虚血性心疾患(心筋梗塞など)が少ないことが知られています。これをフレンチパラドックスといって注目されていたのですが、現在は統計的に差があるのかどうかについて議論がある状況のようです。でもこの話は単に話題提起にとどまらず、ブドウについてその機能性成分を調べるよい起爆剤にもなりました。その中でも、ブドウの皮に含まれるポリフェノールについての研究はいろいろと行われました。中でも赤ワインに含まれるレスベラトロールは、血管拡張を促し、血流を改善することかがあることが報告されています。
    3.シーベリー
     シーベリーという木の実をご存じですか?和名をスナジグミ、別名、シーバックソーン、あるいはサジーともいいます。この実は果物には珍しく植物油が多く含まれていて、その量は重量のおおむね10%にも達します。ですから、ビタミンCを多く含むだけでなく、脂溶性のビタミンAやビタミンEも豊富に含まれています。しかもこの油には健康によいとされる不飽和脂肪酸が多く、抗酸化作用もあります。果汁の色は黄色みがかった薄オレンジ色で酸味が強いのが特徴です。この新しい素材の利用技術が今北海道で活発に研究されています。
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    その415 柑橘系のトリビア
     かつては冬はこたつに入りながらみかんというのが定番でしたが、世界的に物流が発達した今、みかんやハッサク、ユズなど日本の柑橘系のみならず様々な柑橘系の果物がスーパーで並んでいます。そこで、今回はそんな柑橘系のトリビアを集めてみました。
    1.グレープフルーツは柑橘なのになぜグレープなの??
     ブドウといえば一つの茎(正確には梗(こう)といいます)にたくさん実が房状に付いています。実はグレープフルーツは一つの枝に10個ほど実が付くんだとか。それがまるでブドウのように房状だというのでこの名になったとか。
    2.柑橘でエコ??
     レモンを搾ったときに皮からブシュッと霧状の何かが飛んでスッとしませんか?その霧状の中には多くの香り成分が含まれています。その成分の一つがリモネンで、実はこのリモネンが暮らしの中で大活躍していて、しかもエコ?なんです。リモネンはポリスチレンを溶解する作用があり、それを利用して発泡スチロールを溶かし込むのに使われています。発泡スチロールは98%が空気で、リモネンに溶かし込んで回収することで、空気が抜けるので容積が相当減り、効率的な回収が可能になります。溶かした発泡スチロールは、また新たな発泡スチロールに再生させることができます。
    3.柑橘とへそ??
     オレンジといえば、ブラッドオレンジ(果肉が血のように赤いという意味で名付けられた)、バレンシアオレンジなどの種類があります。でも何か一つ忘れてませんか?そうです。ネーブルです。さてこのネーブル、名前の由来をご存じですか。実は英語でへそという意味なんです。ネーブルの下にへそ状の部分(出べそといった方が正確かも)があるからなんです。では、この出べその部分ってどうやってできるんでしょう?
    4.みかんと袋
     みかんを食べるときによく筋や袋を食べない方を見ます。それはそれで好き好きなのですが、実は筋や袋にはちょっとした機能性成分が入っています。例えば、温州みかんに特に多く含まれている色素の一種、β−クリプトキサンチンは抗酸化性のほか、脂肪細胞の分化抑制作用など様々な機能性があると報告されています。ヘスペリジンはポリフェノールの一種で、もともとはみかんなどが、自らの身を守るために出している物質で、抗酸化作用の他、抗炎症作用、血管強化、血中コレステロール濃度の低下、血圧低下などの作用が報告されています。
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    その414 知らないと怖い食べ物と薬の相性・・・その2
     前々回から、食品と薬の相性について書いてきました。睡眠薬とアルコール類の様によく新聞雑誌で目にするものもありますが、様々な食べ物と薬の相性の例があります。今回もそのことについて触れたいと思います。
    1.コーラと解熱剤(アスピリン)
     コーラは酸性が強く、アスピリンの吸収が低下してしまいます。
    2.牛乳と鉄剤、ミノマイシン(抗生物質の一種)、
     牛乳によって鉄分の吸収が抑制されます。ミノマイシンの場合は牛乳のカルシウムと結合して作用が薄れます。
    3.牛乳とエリスロマイシン(抗生物質の一種)
     牛乳と一緒に飲むとエリスロマイシンの吸収が増えます。
     私も降圧剤を服用した人が飲酒によって体調不良を起こした話を聞いたことがありますが、服薬中はよく食べ物と薬の相性に注意するとともに、できる限り水で服用するようにしたいものです。
     また、薬の注意書きに薬を飲むタイミング(食前、食間、食後、就寝前)などと書かれていますが、その中には食間や食後すぐだと薬の吸収が薄れる場合なども含まれるので、気をつけた方がよいようです。
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    その413 知らないと怖いサプリメントと薬の相性
     前回は薬と食品の相性についてご紹介しましたが、サプリメントや特保(特定保健用食品)についても同じように相性があります。
    1.ビタミンAとテトラサイクリン
     テトラサイクリンと多量のビタミンAを同時服用すると、激しい頭痛をおこします。
    2.ビタミンB2またはB6とビタミンE剤
     酢酸トコフェロール(ビタミンE剤)の薬効が低下します。
    2.鉄とテトラサイクリン
     鉄が多い食品と一緒に服用すると、薬の吸収が低下してしまいます。
    3.亜鉛と塩酸ヒドララジン
     塩酸ヒドラジンは高血圧の薬の一種ですが、薬と同時に亜鉛を大量に摂取すると、頭痛などの副作用が出る恐れがあります。
    4.血圧を抑制する特保と降圧剤
     降圧作用が出過ぎる場合があります。
    5.血糖値の上昇を抑える特保と糖尿病薬
     血糖降下作用が出過ぎることがあります。
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    その412 知らないと怖い食べ物と薬の相性・・・その1
     食べ物の食べ合わせ(相性)については、以前このコーナーで書いたことがありますが、実は食品と薬の間にも相性があることが知られています。以前職場の研修会である大学の薬学部の先生にお話を聞いたことがあるのですが、意外とこの食べ物と薬の相性をご存じない方が多くて、医療現場や調剤薬局でも問題になっているのだとか。相性によっては薬の作用が弱くなって、思うような薬効が出なかったり、逆に強くなったりして具合が悪くなることもあるのだとか。最近は医薬分業によって、調剤薬局から薬の詳細な説明書きをもらいますが、実はその中に食べ物と薬の性に関する情報があることもありますが、薬同士の飲み合わせに比べ患者さんの関心が低いようです。そこで今回から2回にわたって食べ物と薬の相性について僅かな例ですがご紹介します。
    1.高血圧薬とグレープフルーツ
     高血圧に悩まれる方はかなり多く、かかりつけの病院から降圧剤(血圧を下げる薬)を処方されている方もかなりの数いらっしゃるでしょう。高血圧を起こす原因はいろいろとあり、そのメカニズムのどこを押さえ込んで血圧を下げるかによって降圧剤はいくつかの種類に分かれます。その話は長くなるので省きますが、降圧剤の一つにカルシウム拮抗剤と呼ばれる薬があります。この薬の注意書きにはほぼ必ず「グレープフルーツジュースと一緒に飲まないでください」と書いてあるはずです。カルシウム拮抗薬は、体内に存在するシトクロムP450という酵素(解毒酵素の一種と思ってください)によって徐々に効果が弱まっていきます。処方良はそういったことを見越して設定されていますが、グレープフルーツにはフラノクマリンという物質があって、シトクロムP450の作用を強力に妨害します。そのために血中のカルシウム拮抗薬の濃度が想定よりも高くなってしまい、血圧低下作用が想定以上に強く出てしまうことが知られています。この結果、血圧が下がり過ぎてふらついたりするというのです。
     グレープフルーツに含まれる物質にナリンギンという成分がありますが、この成分も薬の分解を妨害することが知られており、アレルギー性鼻炎や気管支ぜんそく、じんま疹などに処方されるテルフェナジン、催眠鎮静剤のトリアゾラム、免疫抑制剤のシクロスポリンなどで副作用がでる恐れがあることが知られています。でも、この成分は体にいい働きもあります。実はコレステロール値を改善する作用があります。
    2.納豆とワーファリン(血液凝固製剤)
     ワーファリンは血液が固まりにくくして体内で血栓ができるのを抑える薬ですが、納豆に含まれるビタミンKは、体内で血液を凝固させる作用に関係しています。ですから、納豆を食べつつワーファリンを飲むとワーファリンの働きを弱めてしまうのです。ワーファリンは納豆だけでなく、同様にビタミンKを多く含むクロレラとの相性もよくありません。
     さて、みなさんの中には「納豆って血栓溶解作用があるんじゃなかったっけ?」と思う方もあるでしょう。それはその通りで、ナットウキナーゼという血栓溶解成分も含みます。これを高濃度に含む健康食品を取った場合は、ワーファリンの作用が不安定になるのでやめた方がよいようです。
    3.チョコレートとテオフィリン
     さて、チョコレートの原料となるカカオ豆にはテオブロミンという物質が含まれます(苦みがある物質です)。テオブロミンの作用はカフェインよっりまいる度であることから、集中力が高まる、あるいはリラックスできる作用があるとされ、その多さを売りにしている商品も見受けます。通常食べる量では問題ないのですが、テオフィリンというぜんそく薬を飲んでいる場合は、薬の作用が強まって吐き気が起こることがあります。
     なお、余談ですが、犬を飼っている方なら、犬に与えてはいけない食べ物がいくつかあるのをご存じだと思います。タマネギなどは血液が固まりにくくなるので与えてはいけませんが、チョコレートやカカオも同様に与えてはいけない食品です。犬はテオフィリンの分解速度が遅いので、これを与えてしまうと、異常に興奮したり吐いたりするなど危険です。犬の大きさなどによって感受性は違いますが与えないようにしましょう。
    4.牛乳・乳製品(カルシウムが多い食品)とテトラサイクリン
     カルシウムが多い食品とある種の抗生物質(塩酸テトラサイクリン、塩酸ドキシサイクリン、エリスロマイシン、アモキシシリン・クラブラン酸カリウム)を一緒に接種すると効果が低下することが知られています。
     その他カルシウムを多く含む食品と相性が悪いのは、鉄欠乏性貧血の治療薬として使われるクエン酸第一鉄ナトリウム(カルシウムと薬剤が結合して吸収されにくくなる)などいくつか知られています。
     その他数多くの相性が悪い組み合わせが知られています。薬を薬局からもらったら説明書きはよく読まなければいけませんね。
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    第411話 味噌3兄弟?
     醤油とともに日本人にとってなじみ深い調味料である味噌ですが、どんな種類があるかご存じですか。味噌の分類は色による分類や甘辛、麹の原料など様々な観点で分けることができますが、最もイメージしやすい麹の種類による分類をご紹介します。味噌は原料により3つに分類されます。
    1.米味噌:全国の生産量の約8割がこのタイプで、東日本、近畿、北陸で多く使われています。米麹と大豆、食塩を原料として作られます。
    2.豆味噌:愛知、三重、岐阜の3県で作られる味噌で、その名の通り、大豆だけを使って作ります。蒸した大豆を長期間発酵・熟成させて作るため、強いうまみがあります。
    3.麦味噌:九州全域、山口県、愛媛県で作られている味噌で、他の種類の味噌に比べ塩分が低く、麹を多く使うため、香りも甘みも強いのが特徴です。味噌汁を作るときには、麦に特有の黒い筋(黒条線)が分解されずに残るので、味噌こしを使ってそれを取り除かなければなりません。

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