その24 なぜポストは赤いのか?
国中どこでも低料金で届く郵便システムって便利ですよね。郵便システムを支えているのは郵便局ですが、それとともに郵便と切っても切り離せないのがポストです。郵便の歴史の中でポストは様々な形に変化してきましたが、色はなぜか赤一色です。なぜなのでしょう。実はポストは当初木製の箱でしたが、1873年(明治5年)に黒塗りの鉄製の箱に変わりました。ところが、当時は街灯が無かったので夜になるとポストが見えませんでした。そこで夜でも見やすい赤に塗られたわけです。さちなみに郵便制度に馴染みがなかった時代ですから初めのうちは郵便箱に小便をする人もいたというのですから驚きです。しかも、集められた郵便を輸送する際に強盗に襲われ、金品を奪われたり、殺されたりする事件が相次ぎ、ついにはピストルを携行するようなこともあったとか。まさに郵便は一日にして成らずです。
その23 蒙古斑で大騒動?
蒙古斑って御存知ですか?赤ん坊のほとんどにあるお尻の青いあざです。私はあのあざが皮膚の浅い部分に毛細血管が走っていて見えるのだと思っていました。ところがそれは大きな間違いだったのです。蒙古斑は私達がまだ母親のおなかの中にいる時にメラニン色素を作り出す色素細胞が、表皮に向かって移動する途中で表皮の下の真皮にとどまってしまったために青く見えるのです。蒙古斑はその名の通り蒙古人種(黄色人種、モンゴロイド)には生まれた時何と9割以上に見られるのですが、白色人種や黒色人種には見られません。ですから欧米で子供の蒙古斑を見て医者などが幼児虐待だと警察に通報するケースがあるそうです。蒙古斑が日本などアジアでは普通に見られると説明してもわかってもらえずにトラブルになることもあるといいます。通常の蒙古斑はおしり、背中にできます。蒙古斑は大きくなるに連れて薄くなり、10歳頃までには消えてしまいます。
その22 ブロードバンド ADSLってなに?
ADSLとかブロードバンドいう言葉をよく聞きます。インターネットが快適になりそうな気がしますが、そもそもの意味はご存知ですか?ブロードバンドは広帯域とも呼ばれ(後で説明します)、光ファイバーやCATV(ケーブルテレビ)、ADSLなどの有線通信技術や無線通信技術を使った約500kbps以上の速度を持つ通信回線をいいます。通常のアナログ電話回線やISDN回線など128kbpsの通信速度の回線をブロードバンドに対してナローバンドといいます。ブロードバンドによって、従来情報量が大きすぎて困難だったリアルタイムの動画データなどが配信できるなどいろいろと可能性を秘めているといわれています。
さて、ADSLというのはなんでしょう?ADSL解説サイトや専門雑誌で調べるとADSLとは非対称ディジタル加入者線(Asymmetric Digital Subscriber Line)の頭文字で、“既存の電話回線でアナログ回線が利用しない周波数帯域で行う上りと下りの速度が異なる高速データ通信技術”と書いてあります。これじゃチンプンカンプンです。ADSLを説明するのによく使われるのが道路にたとえた例です。家に引き込まれている電話回線が歩道付きの道路だと思ってください。通常電話で使われているのは歩道部分です。歩道を情報がゆっくりと進んでいるのです。インターネットを使おうとすると、ただでなくても狭い歩道にインターネットに向かう情報という名の通行人が増えますから、通話とインターネットが同時に出来るわけはありません。さて車道はというと誰も使っていません。この誰も使っていない車道こそが、“既存の電話回線でアナログ回線が利用しない周波数帯域”です。インターネットを使う情報が車道を走ってくれれば、歩道を行く通行人も、インターネットへ向かう通行人もぶつかり合うことなくスムーズに動けます。しかも、車道は広い(周波数帯域が広い)ので高速で通行が出来ることがわかります。さて、道路は上下線になっていて、インターネットに向かっていく登り車線はインターネットからやってくる車線に比べて太くできています。これは登り方向への通行人(メール送信など、インターネットに向けて流れる情報)に比べ、インターネットからやってくる通行人(メール受信やホームページを見たときのデータ)の方が圧倒的に多いことに対応しているのです。大都市の駅改札やエスカレーターは、通行する人の多い向きの方を多く割り振るようにしていますね。それと一緒です。これが非対称の意味です。
その21 赤い糸伝説のぶったまげた由来?
“君と僕は運命の赤い糸で結ばれていたんだ。”、“運命の赤い糸ってあるんだね。”など恋人同士の会話(プロポーズシーン)などで出てくる(今日日この表現は少なくなりつつあるが)いわゆる“運命の赤い糸伝説”には、とても恋愛話とは思えないぶったまげの由来があるのです。私がたった一度だけ目にした(読んだ)その話は、脳裏に深く刻まれるものでした(大袈裟か)。なにせ流血ものです。問題の赤い糸伝説は中国の民話に由来するのだそうな。
ある男がいました。彼は将来妻となる女とは足首が赤い縄でつながれているのだという話を耳にし、自らの赤い縄をたぐっていきました。するとその縄はいかにもみすぼらしい少女につながっていたではありませんか。なんてこった!その男はこともあろうにその少女を殴り殺してしまいます。“これで俺は晴れて自由の身になった。”それから行く年月が過ぎ、男は若くこの上なく美しい娘を嫁に迎えました。まさに幸せの絶頂!!ところがしばらくして、男はあることに気づきます。妻が頭の一部分を妙に気にするのです。そこで彼は妻に訳を聞きました。はじめは答えなかった妻が重い口を開き、髪の毛をかき分けるとそこにはひどい傷が・・・。彼女はようやく重い口を開いて語り始めました。“私がまだ幼くて貧しい暮らしをしていた頃、見知らぬ若い男がやってきていきなり殴りかかってきてひどいケガを負ったのです。あの時は本当に怖かった・・・・。”そうです。男が若い頃に殴り殺そうとした少女こそ今の妻、その人だったのです。運命の赤い縄は切って切れるものではなかったのです。男は自らの身勝手さを深く恥じ、彼女にすべてを話して誤るとともに生涯彼女を大切にしたとか。
許した彼女も凄いですが、この男というのもなんとすさまじいエゴイストでしょう。話はハッピーエンドですが、ほのぼのというよりはまさにすさまじい話です。
さて、赤い糸伝説の由来はこの話だけでなく、古事記に遡るという説もあるとか。
昔、イクタマヨリヒメという独り身の娘が妊娠しました。娘には全く心当たりはないのです。よくよく調べてみると、夜這いをする男がいるようです(それなら、わかりそうなものですが・・・)。娘はあらかじめ赤土を床に散らしておいて、夜這いに来た男の服の袂に糸を付けました。赤土で染まった赤い糸をたどると、三輪山の社に続いていました。その男とは三輪山の神だったのです。
流血に夜這いと、どうも赤い糸伝説はロマンチックではない由来のようです。赤い糸伝説ファンの人がいたらすみません。まだこれ以外にも赤い糸伝説の由来があるかも知れません。一度探してみてはいかがですか?
☆参考文献☆
今さら誰にも聞けない700の質問(廣済堂)
化学の常識おもしろ知識(日本実業出版社)
科学・謎?・なぜ?読本(宝島社)
早わかり日本史(日本実業出版社)
包装って、なに?((社)日本包装技術協会)
ものの仕組み大図鑑(DDPデジタルパブリッシング)
化学・意表を突かれる身近な疑問(講談社)
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