バイオインダストリー振興事業
北海道の助成、JBA日本バイオインダストリー協会の支援事業


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 バイオマッチング広場のご報告

【日時】平成17年11月10日(木)14:00〜17:10
【場所】アクセスサッポロ(札幌市白石区流通センター4)

バイオ振興団体全道会議のご報告

 11月10日正午〜13:00、上記会場内会議室でバイオ振興団体全道会議を開催しました。まず行政側の取り組みとして北海道経済産業局地域経済部バイオ産業課課長補佐・多田好克氏に「北海道バイオ産業クラスター形成に向けた取り組み」と題してお話いただき、続いて「北海道のバイオ産業振興に向けた取組について」と題して北海道経済部新産業振興室IT・バイオグループ主幹・村井篤司氏にお話いただきました。次に、(財)函館地域産業振興財団工業技術センター企画管理部長・澤谷拓治氏から、同財団の都市エリア産学官連携促進事業の活発な実施状況についてご報告がありました。
 事務局からは、道及び道内バイオ振興団体とともに継続実施している地域バイオ育成推進事業の報告が行われ、参加団体より了承いただきました。続いて意見交換が行われ、西村コーディネーターの司会の元、各団体の事業実施状況や問題点について議論しました。

セミナー報告
「異分野からの酪農支援ビジネスへの参入」

 標記テーマのもと、セミナーを開催しました。以下、ご報告です。(HOBIA企画運営委員会副委員長・浅野行蔵)

講演T 14:35〜15:15
「高純度トリグリセリド・オゾニドの製造法とその治療効果の実証」
(有)オーテックラボ 取締役社長 田口 徹氏
 もともと電気技術者であった講演者の田口氏は、その専門性を活用して、オゾニドを高純度で製造する方法を開発した。オゾニドは、植物油をオゾン化して作る(オゾン化オイル)が、オゾン化の制御が難しかったのを電子制御で達成した。オゾニドは、傷を治癒する効果がある。用途として、獣医方面の可能性が高い。北海道の乳牛の総所得は、1,840億円でしかないのに乳房炎だけ300億円の損失がある。乳牛の生産額は、21万円/牛・年。
 オゾンは、殺菌法の一種で酸化力の強さが特徴。治療法の一つとして開発していった。乳房炎を薬で治そうとすると、残留の問題などから1週間は、ミルクは、出荷できない。オゾン療法とは、乳房に直接オゾンを入れる、あるいは、血液を採ってオゾンを入れて、それをまた牛に戻す(酸素リッチの血液を返す)直血液療法。問題点は、酪農家の現場に持って行かねばならない。これに変わるものはないか?と考えた。
 オゾン化オイル:ヨーロッパでは、水虫剤として使われていた。オゾン化オイルの有効成分は何であるかを調べた(経産補助事業として)。ESRで分析するとトリオゾニドであることが判った。トリグリセリドをいか高純度で作れるかを研究していった。
 オゾニドのサンプルを見せながら、23度以下では固体だが、肌温度で溶ける。オゾニド製造装置の概略図を示しながら、過反応になるとカルボン酸になってしまう。そのため、精密にコントロールする方法が必要となった。
 試験例では、牛の皮膚炎が、1ヶ月位で治り、長いのでは3ヶ月位かかった。牛舎で起こる擦り傷、潰瘍性乳頭炎などで効果があり、角膜炎にも効き、目の白濁が消えていった。ヒトの辱創でも効果がある。難治性の患者の30〜40%で効果があった。
 皮膚に塗って痛みが少なく、そのため動物が患部を気にしなくなるせいもあって治療効果が上がると考えている。他の薬剤に比べて、早く効く。
【質問】オイルが、オゾニドに全部変換されたかをどのように測定するか?
【応答】重さで解る。精密秤を反応器の下に仕込んであり酸素原子が結合して、重くなるのを追いかける。13CNMRで正確に定量できるが、製造現場には向かない。重さとの関係は、測定してある。
【質問】オゾニドが効く機構は?
【応答】直接的な、殺菌作用とは思っていない。サイトカインの促進で、自己免疫能が、向上するのではないかとも考えている。
【質問】効果は30%位で、すべてに効果があるわけではない、と述べられた理由は?効く、効かないは、どこで違う。
【応答】治療試験は、今までの方法で治らなかった牛を検体として使わせてもらっている。対照区を抗生物質とした比較実験が必要である。同じ検体は作れないので、臨床例を重ねるしかない。
【質問】いつから販売、そのためには?
【応答】現在、獣医師さんに頒布する形で、症例を集めている。その後、獣医薬としての申請の方向へ持って行く。
講演U 15:15〜15:25
「新規オリゴ糖『DFAV』による、乳牛の分娩時低カルシウム血症改善効果」
日本甜菜製糖(株)総合研究所 主席研究員 佐藤 忠氏

 DFAVは、北大で酵素が発見され、さらにカルシウム吸収が促進されることが発見されて、そして日本甜菜製糖で大量製造法が確立した産学協同のオリゴ糖で、ヒト用の販売はファンケルから行われている。H16年から製造を開始した。日本甜菜製糖では、北海道の立地を活かして牛用への用途開発を行った。
 乳牛の分娩時の低カルシウム血症は、重要な問題であった。分娩時低カルシウム血症症は、分娩前後の2日でCa濃度が急激に低下する。食欲減退。立てなくなる。しばしば最大の損失である廃用にも至る。損失額は、治療・死亡・廃用、平均15.9万円/頭というデータがある。出産回数が増えるほど低Ca血症となる。年を取るに従って、Ca吸収力が低下するためであり、低カルシウム血症とならなくとも愁産期病が、多くなる。年を取るとビタミンD受容体が減って、血液中のCa濃度を維持できない。DFAVは、腸管のタイトジャンクションを通して吸収させる。DFAVの微生物に分解されない性質にも着目した。
 分娩前13頭にDFAVを50g/日、分娩後は90g/日、いずれも炭酸カルシウム100gを同時に与えるセットを2回与えた。摂取させると血中Ca濃度が、有意に異なった。DFAVを与えると出産を重ねても低カルシウム血症とはならないというデータを得た。2年間試験を行った。その間、2回出産した牛が17頭いた。投与すると血中Ca濃度を高く保てた。
チコリは、種類が多く、ハーブとしても使われるものもある。DFAVは、チコリや小麦加工品に存在している。また、第1胃(ルーメン)微生物によって分解されない。糞便培養24時間で、使われない。だから小腸まで達する。
【質問】他のビタミンD 3やイオンバランス療法などと組み合わせたらどうか?
【応答】イオンバランス法は、飼料の(Na+K)-(Cl+S)を−5mEq/100gでバランスする方法だが、餌としての嗜好性が悪くなり、多数の牛を扱う現場におろせない方法。
【要望】経済同友会の農業部会の関係者から、この飼材を扱わせてもらってビジネス展開の可能性に興味があるとの要望。
講演V 16:25〜17:00「牛と人との関わりの過去と将来」
酪農学園大学 副学長 岡本全弘氏
 そもそも「牛」とは、脊椎動物、ほ乳類、有蹄類>偶蹄類>反すう亜目>ウシ科 120種>ウシ属です。らくだは、胃袋3つ。ウシ亜科やヤギ亜科では、人にすり寄って栄えてきた。家畜ウシの種類は、水牛、ガヤル(インド)、家畜ウシ(オーロックス、中近東)、ヤク(チベット)、コブウシ(東南アジア、アメリカ南)、バリ牛(バリ島、バンテン、赤くて尻が白い、染色体の数も異なり牛ではない)。飼育が始まったのは、1万年前で、農業の始めと同じ頃。コブウシ系では、インダス文明4500年前。雄牛を貸し借りする習慣ができて、そこから簿記が、始まった。アルファベットのAは、牛の形からできた。ミルクの分泌には、ホルモンの分泌が必要で、昔は、親牛に子牛を一緒に飼っていた。現在、13億頭(世界)が生存している。
 消化管の特徴は、普通の動物は、まず第4胃に入れて、強い酸にさらして、食物中の有害微生物を殺す。しかし、牛は、第1胃が180L(ドラム缶1本)位の大きなもので、消化しにくいセルロースを微生物が分解する。遺伝子組換えでセルラーゼ活性の強化された微生物も作られている。最終的には、揮発性脂肪酸にまで分解されて、消化管壁から吸収されて栄養となる。全エネルギーの70%が、この状態で吸収される。第2胃は小さく、しかし収縮能が強く、ポンプの役割をする。微生物タンパク質は、必須アミノ酸比率が高いので、植物を食べても動物性タンパク質が摂取できる仕組み。子牛の消化管には巧妙な仕組みがある。ミルクのように価値の高い液体の餌が、入ってくると、胃の壁が筒状に変化して、直接第4胃に入るようになり、カゼインの無用な分解を避ける。
 「貯蓄」(cattle、chattel、capital、穀物を家畜に食わせて保存する、livestock)という言葉も牛から来ている。牛の改良は、昭和50年を境に改良速度が、大きく上向いた。種牛の評価が、集団遺伝的に解析され評価されるようになったためだ。昭和50年から平成9年で、乳量は50年前の2倍になって8千Kgを越えるようになった。将来は、もっと増えて2〜3トンになるだろう。血中のGHとIGF-1の濃度が高い。餌もたくさん食べて乾物で50Kg/日を越える。
 機能性牛乳の可能性:「共役リノール酸の多いミルク」(抗ガン作用、抗動脈硬化、肥満の防止)、これを高めると乳脂率が下がってしまって、問題が高く、矛盾を抱えている。「メラトニン」;昼夜のメリハリ、羊は、短日にならないと妊娠しない。メラトニンで2回/年もできる。
 「血圧降下ペプチド」;カゼイン分解物(ACE阻害剤)は、発酵乳として実用化された。初乳に含まれるラクトフェリンの開発も進んでいる。
メタン:人為的な発生源の23%が家畜から、11%は水田から。メタンを減らす工夫も必要だ。イオノフォアを入れて減らす方法もオーストラリアで行われている。
Q熱:リケッチャーなど感染症の問題も大きい。クリプトスポリジウムは、子牛の激烈な下痢で10日位続く。あっという間に全道に広がった。

企業プレゼンの報告

アクセス展示会場1階プレゼン会場にて、HOBIA会員の2社に企業プレゼンいただきました。以下、ご報告です。

【有限会社 大地の香 代表取締役 奥山 壽雄氏】
初めて参加したフリーな場所でのプレゼンで準備はしたが、始まるまでの緊張感は大変でした。
15分間の中でのスピーチも最初に、何を訴えるのかをテーマに持って組み立てました。
今回は小さな町からでも、小さなバイオ事業に取り組んでいる事を主体的にアピールしました。
農業生産から加工製造、販売までの一貫性での健康補助食品、ひまわり・ダッタン蕎麦を利用した商品開発の取り組みをアピールしました。
多くの人に立ち止まって聞いて頂き有意義なプレゼンでした。全く異なった人達へのプレゼンの難しさも実感させられました。
しかし、多くの人達との交流も出来、新しい発見も多くあり、今後の活動に役立つと考えています。
今後も、この経験をもとに、小さいながらの「バイオ事業」に取り組んで行きます。

【ネイチャーテクノロジー株式会社 事業推進部
 パブリシティ・情報開発担当  藤野 真人氏】
この度、バイオマッチング広場にてプレゼンテーションをさせていただき、多くの方に弊社の事業内容についてご理解をいただくことができました。 プレゼン時にお配りさせていただきましたサンプルも大変ご好評いただき、お陰様で展示ブースにもたくさんの方々にお越しいただけました。
このような素晴らしい機会をいただくことで、新しい事業に多くの目が 向けられるきっかけが生まれ、北海道バイオ産業の益々の発展に繋がる ものと感じました。


 遺伝子組換え技術研修を終えて

 HOBIAは道から補助を受けて毎年、組換え技術研修事業を行っています。今年は8月、札幌と岩見沢の2カ所で開催しました。当日、インストラクターとして参加者の指導に当たった北大院生からご報告します。

 まず驚いたのが、生徒さんたちの幅広さだった。高校1、2、3年生、文系出身の方、そして高校生のお母さんまで、てんでばらばらの人を相手に、この授業は始まった。
 通常、授業とは、同じような教育を受けて来た、基礎となる知識に大差のない人達を相手にするものと思う。ところが今回の授業ときたら、生物の実験なんて何年振りかしら。という人までいるものだから、内容の理解も、器具の使い方も、とんでもなく差が出るのではないかと心配になった。
 案ずるより産むが易し。結果的には、皆さんの飲み込みが早く、実験のそれぞれの操作は割とスムーズに進んでいった。初心者に合わせてスタートしたものの、盛りだくさんの内容に、よく付いて来てくれたものだと感心する。内容をどれだけ理解していたのかは分からないが、感想を見てみると、「内容は難しかったがテキストが分かりやすかった」との意見が多く、また今回の授業を経て、さらにこんなことが知りたい(植物の遺伝子組換えについて、や大腸菌について、など)と書いてくれた人も多く、面白いと感じてもらえたのだなぁとうれしく思う。
 また、自分自身は大分慣れ親しんだ当たり前のことが、皆には初めての珍しいものであるということが、面白くもあった。例えば、私にとっては常識的に有り得ないことをやらかしたり(例えば、ピペットマンにチップをつける時に机の紙の上でトントン叩いていた)、私も以前体験したことがあるなぁと懐かしく思えたり(1μLの少なさや、形質転換後のコロニーの様子に感動していた)、なんでもかんでも異常に不安がって、「これでいいですか」と念を押されたりと、初めての人に教える、ならではの大変さと楽しさだった。
 時間の都合上、試薬などの準備はすべて主催者側で行い、実際に体験してもらうのは最終段階の操作のみとなってしまうので、「自分が今何をしているのか分からない」という人がちらほら見受けられた。あらかじめテキストを熟読してきてもらうなどすれば、大分理解の促進につながるだろう。とはいえ、この講習会は、たった3日間で遺伝子の導入と発現、簡単なジーンマッピングまで出来てしまうという素晴らしい機会であったと思う。
 今すぐにでも今回体験した操作を使う人、将来そのような方面に進む可能性のある人、そして自らの知識・経験を高めるために参加した人と、皆それぞれの立場からこの講習会に参加したわけだが、共通して遺伝子を扱うのは初めてだったようだ。私自身も、遺伝子だ、バイテクだ、とよく分からないままに目指してきて、実際に遺伝子を扱う研究をするようになったが、まだまだ分からないこと、面白いこと、使えること、がたくさんある。「遺伝子組換え」が世間で騒がれて久しいが、自らの手で遺伝子を扱ったことで、得体の知れない気味の悪さから解放されて、積極的な視点で遺伝子技術を見てくれるようになれば良いと思う。
成田琴美(北大大学院生)


組換え技術研修開催風景

 全国バイオ団体交流会議報告(05年1月12日)

1. JBA地崎専務理事挨拶
バイオ関連の売上げは約1.7兆円(日経バイオテク調べ)で昨年の5.2%増で伸び率はやや鈍ったものの好調。
昨年の動きでは 国立大学法人化が実現した。
知財戦略本部ができて特許迅速法が成立した。
カルタヘナ議定書がいよいよ今年8月から適用開始、環境バイオ技術への期待が高まる。
自治体の組み換え規制の動きが活発化
製薬業界は再編の動き(山之内と藤沢)
  バイオベンチャーの数は464社に。昨年で77社増、対前年比20%増。今後は質が課題。
  科学技術関連予算は抑制傾向の中で2.6%増。
  愛知万博で食器に生分解性プラスチック使用。
バイオジャパン2005をパシィフィコ横浜で開催予定、日経BP社と共催。併せてヨーロッパのバイオ機関、NEDOと共催で工業化バイオサミット開催を予定。

2. 議事
(1)冨田HOBIA会長を議長に選出、冨田議長挨拶
(2)経済産業省のバイオ関連施策(生物化学産業課 本道班長)
平成17年度予算は265億円(前年度256億円、3.5%増)で、
健康安心バイオの推進 138.2億円
グリーンバイオの推進  50.2億円
創業・事業展開支援   65.0億円の内数
安全管理と国民理解増進のための取組、その他バイオ関連施策 76.9億円となっている。
この中で地域で活用できる事業として以下の3つについて詳細説明があった。
@.ベンチャー支援として「産業技術実用化開発補助事業」 65.0億円(前年度70.1億円)
新たに中期型が創設された。従来型は事業化開発が3年以内であったが、開発リスクがより高い革新的な技術シーズであれば、補助機関終了後5年以内と2年延びた。
2〜3月公募、6月頃交付決定の予定。
A.地域新生コンソーシアム研究開発事業    137.2億円(前年度114.2億円)
 文科省の知的クラスター創生事業等他府省の技術シーズを切れ目なく実用化・技術化に結びつけるための「他府省連携枠」、また中堅・中小企業の底上げを目的とした「ものづくり革新事業枠」が創設された。
B.技術経営人材育成プログラム導入促進事業   5.0億円(前年度9.5億円) 
産学連携により、技術経営(MOT)人材の育成に必要なカリキュラム開発、ケース開発、モデル事業の実施を行う。三菱総研が管理法人。
C.製造現場における中核人材の育成            23.7億円(新規)
 採択予定は数十件もある。しかも地方局レベルで発掘することになっているので取りやすい。
 人材の高齢化、若年人材の育成難に対し、中核となる技術を切り出し、育成するためのプログラムと仕組みを産学官連携で整備するもの。
 産学連携コンソーシアム形成が必須、そこから大学、企業、業界団体に再委託する。
募集は平成17年4月の予定。

国の安全性指針は、H13策定の安全性3省指針の見直し作業がH16.12で終わり、追って策定・告示される予定ということである。

(3)平成15年度のJBAの主要施策
@自治体における組み換え作物栽培規制のうごき
北海道 条例化の方向 試験栽培は届け出、一般栽培は許可制。
茨城県 方針策定というゆるい形。交雑・混入防止措置の徹底など
滋賀県 指針策定、商業栽培は自粛要請、試験栽培は交雑・混入防止措置。
岩手県 食の安全・安心アクションプラン策定、ガイドライン策定−一般圃場は栽培禁止、花卉等は対象外。
その他 山形、東京、神奈川、岐阜、兵庫など
AJBAのバイオベンチャー支援活動
マッチングのフォーラム2回開催、TLO交流会議開催予定
B知的財産を巡る動き
 2004年度中に知財推進計画2004
医療行為は特許対象外の方向
Cバイオジャパン2004開催結果報告と2005開催要項
354企業、331小間、内海外22カ国、172団体、国内177団体
シンポジウム 65セッション200演題、内海外48
来場者数 19,000人
「バイオジャパン」は2005年から、毎年開催する。
日時:2005年9月7日−9日
場所:パシフィコ横浜
主催は組織委員会として、日経BP社と7バイオ団体
D愛知万博開催
BP:生分解性プラスチック及びバイオマス由来系プラスチック
会場においてBP製品の利活用、リサイクル含めた導入・評価事業を行う。
BP製簡易食器具とBP製生ゴミ回収袋の分別回収・コンポスト化、緑地/農地還元などをめざす
(4)各地域における最近の状況
・ HOBIA  
道の組み換え作物規制条例化に対し要望書提出予定
 報道機関向けGM勉強会の効果 社説などに良い影響出ている。道新も変わりつつある。
 フィナンシャルサポーター育成バイオセミナー開催

・東北地域バイオインダストリー振興会議(TOBIN)
メーリングリストを使った情報提供を行っている。
 情報提供事業から交流会事業に重心を移しつつある。

・長野県工業関係バイオテクノロジー研究会
  JBAからの委託事業「全国バイオ産業ネットワーク形成事業」で30社、40研究者にアンケート実施。
20周年になる。盛大にバイオ・新食品産業シンポジウムを開催、ポスター展示が44事業所、47ブース。
・ NPOバイオものづくり中部
シーズ調査−260のシーズ開示、10社から面談要望
ネットワーク形成−メールマガジンの発行
シーズの事業化支援−機能性分子・食品分科会、医療機器分科会、アグリバイオ分科会
  地域企業、ベンチャーの支援−研究会を組織、海外ベンチャーとの交流
 国際クラスター交流−米国ノースカロライナ州との交流、BioClusters Asiaの開催
・近畿バイオインダストリー振興会議
 技術シーズ公開会の実施(2回)、フォローアップ勉強会の開催(4回)
  各種バイオセミナー
  ベンチャー起業ビジネス発表会
  コンビナトリアル・バイオエンジニアリング国際シンポジウム
  細胞組織医療機器等の製品化のための環境整備
  バイオベンチャーフォーラム−知的クラスターおよび北海道との連携をめざして
  関西バイオの未来を考える会発足
  NPOHOBIAとNPO九州バイオマスフォーラムとの交流
  バイオサポーターズ三会協議会(公認会計士協会、弁理士会、弁護士会)の支援
・中国地域バイオ産業推進協議会
  中国地域バイオ産業推進協議会を官学で10月に設立。
企業、個人は含めず、会費無料  
  バイオシーズ育成事業
  73件のシーズから4件選定、3件がプレゼン
・(財)南西地域産業活性化センター
  沖縄県におけるバイオ産業としてどのようなものが適しているか、件、琉球大学で勉強会開催中。
・NPOくらしとバイオプラザ
  市民に理解してもらう事業  
バスツアーで現物をみる。筑波へ薬用植物園視察実施。
  見学会 組み換え作物実験隔離圃場を実際に見る。一般圃場との比較。
  バイオテクノロジー実験教室 遺伝子組み替え実験の体験会実施 一般向けが少なく好評、茨城大学遺伝子実験施設と日本科学未来館で実施。
  JST教員研修
学生フォーラムの開催
ハンズオン型、参加型のヒトゲノム市民シンポの開催
本道班長まとめ
各地域の取り組みが参考になった。
地域の連携−北海道と近畿の例などこれから重要になると思う。

平成16年度バイオインダストリー振興団体〜全道会議報告〜

 去る平成16年10月14日(木)10:30-12:30アクセス札幌会議室において開催されました。HOBIA冨田会長の開会挨拶に始まり、以下のような内容で有意義に閉会しましたので報告します。

・ 「北海道経済産業局におけるバイオ産業振興の取り組みについて」
北海道経済産業局地域経済部バイオ産業課 課長補佐    多田 好克 氏
  北海道スーパークラスター振興戦略のH15目標では新規株式公開企業数、売上高では未達だが、バイオテクノロジー分野の研究開発プロジェクトの立ち上げでは概ね目標達成したこと、道内のバイオ産業については、企業数、売上高、雇用が増加傾向にあり、バイオクラスター基本形を急速に形成しつつあるダイナミックな動きが報告されました。
資料の中のインキュべーション機関について、コラボが入ってしかるべきとの意見がありました。

・地域バイオ推進実行委員会について
  HOBIA西陰企画運営副委員長から事業及び決算の報告、事業計画、予算案の提案がなされいずれも原案通り決定しました。

・道内バイオ振興団体の今後の活動について
 HOBIA西村企画運営委員長を座長に議論し以下のようにまとまりました。
 16年度の地域バイオ開催地として、昨年手を挙げた関係で、旭川・網走で検討したが地元の事情もあり、むしろ十勝での開催案が出て、十勝財団としては受けることとなり具体化した。十勝において、食の安全性、品質に関する組織化の最新の動きがでてきたので、畑作地域としてGMセミナーなどを検討することとなった。
平成17年度の地域関連事業の開催については、旭川を木村さんに、もう1地域は道央地域として伊藤さん中心に検討をお願いした。道央地域については、花卉生産者に焦点あててはどうか、青いバラの開発で著名なサントリー田中氏ならば積極的に来てもらえるとの冨田会長のフォローがありました。
  メンバーの動きとして、農業低温科学研究会が11/下にNPO化を予定して準備中です。新名称はNPOグリーンテクノバンク、研究者多く5部会に別れて活動する。
これに合わせて今年19年目になる北方系機能性植物研究会が合流することを検討している。同研究会は産学官の連携強くベンチャーを3つ誕生させた実績を有する。しかし、単独で続けるより時期的に合流のメリット大きいと言うことで、NPOグリーンテクノバンクと合併、同名の内部組織としてやっていくことを検討している。

・(財)バイオインダストリー協会の取組みについて
(財)バイオインダストリー協会  中山  修 氏
 世界最大のバイオイベント BIO2004がサンフランシスコにおいて2004.6.6-9 4日間開催された。
アメリカ49州、カナダ10州を含め、世界61カ国からの出展があり、出展数は1469にのぼる。日本は56ブース、700人が参加した。
全体の印象は
@全米のバイオ企業が順調に売上げを伸ばしている。
Aバイオ特許の増加からみて、バイオに第2のブレークスルーの波が来ている印象。
Bクラスターの競争になってきた。欧米各州の地域バイオクラスターが行政の支援を得て国際展開、中国、台湾、韓国、オーストラリアなどが新たに台頭。
Cビジネスパートナリングに重きを置いている。275社のプレゼン、830人の参加、5200回の面談という史上空前規模。
3年先まで開催地を決めていることは大いに参考になる。
世界のメガファーマ巨大製薬企業は自前主義を捨ててアウトソーシング指向になってきており、次のような行動を取り始めている。
@ 基礎・基盤研究は大学・国立研究所との連携
A 将来展望の難しい研究はベンチャーにアウトソーシング
B 分析・調査はアウトソーシングで対応
ただ、それに対する日本企業の意見は、企業文化が違うのでそうはいかないというものが多い。
BIO ASIAがいよいよ来年も日本で開催されることになり、BIO-JAPANも負けていられない状況である。
最後はHOBIA副会長・企画運営委員長の西村弘行氏のまとめで閉会しました。(文責 西陰)


全道会議 開催風景

バイオ技術体験研修会函館開催報告

HOBIAはバイオ技術体験研修会を毎年、札幌会場と道内他都市会場の2箇所で開催しています。遺伝子組換え技術を実際に体験してもらうことにより、バイオへの理解を深めてもらうのが狙いで、8月には北大会場で高校生向け研修会を行いました。一般を対象にした研修会は今年、函館ラ・サール高校のご協力を得て、9月18日(土)〜20日(月・祝)、同校生物実験室を会場に開催しました。
 参加者は函館地域の高校・高専の教諭と大学生、ラ・サール校の学生、計16名です。
初日はHOBIAの冨田会長が組換え技術導入の重要性とその意義、現在の状況を解説し、午後からは実際の実験に入りました。
 2名〜3名が1班を組み、6班で実験開始。ピペット操作や電気泳動、ガスバーナー近くでの菌を植える作業等、初めて行う人はとまどうものですが、今回の参加者は、授業等で使用経験のある方もいて、また高校生も興味をもって熱心に実験に参加されたため、たいへんスムースな実験風景がみられました。
 最終日にレポートを提出していただきました。「面白かったこと、有意義なこと」を挙げてもらうと、やはり「教科書などで知っていたことを、実際に自分の手でやることができたこと」を述べる参加者が多く、ここがこの研修のポイントでもあり、主催者としてもたいへん喜ばしい成果をあげることができました。あらためて受講生のみなさまと、ご協力いただきました函館ラ・サール高校のみなさまに感謝申し上げます。


バイオ技術研修会風景

組換え技術研修参加レポート

 HOBIAは8月3日〜5日、北大農学部を会場に技術研修「自分でやってみる遺伝子導入とジーンマッピング入門」を実施しました。参加者からの報告を以下に掲載します。
(藤女子大学 食物栄養学科4年 保坂有紀)
 今回、ゼミの先生からの勧めもあり、そして自分が遺伝子のことについてもう1度基礎から学びたいと思い、この講習に参加しました。
 1日目の1講目「バイオテクノロジーの世界」では、現在のバイオテクノロジーがどのように定義されているのか、どのような状態に置かれているのかがわかりました。特にバイオテクノロジーと医薬品についての歴史や関わりが興味深かったです。
 「手品のネタがわかっても、手品をするのは難しい。」という言葉がとても印象的でした。最終的な実験結果はわかっていても、その結果に持っていくまでが難しい。いま、私は卒業論文製作のための実験をしていますが、そのとおりだと実感しています。
 実習では、@形質転換、AプラスミドDNA抽出、BプラスミドDNAの制限酵素による切断を行いました。それぞれ実験はまったく独立しているものではなく1つのストーリー性で繋がっている、という説明がわかりやすく、より実験を楽しめる要因の1つでした。
 電気泳動写真のプラスミドDNAの構造の違いによる3つのバンドと、RNA 、染色体DNAの説明はわかりやすく、理解が深まりました。
 講習中3日間とも猛暑で、実験室の中が暑く集中力が切れることも正直ありました。滅菌操作のときは窓を閉め切るので辛かったが、遺伝子組換えについて実習を通して学び、より知識を得ることができ、受講してよかったです。


実験風景

平成15年度全国バイオ団体交流会議報告

去る平成16年1月13日(木)、銀座ラフィナート日光(東京)にて標記会議が開催されました。
HOBIAからは、冨田会長、成田事務局長、西陰理事・企画運営委員会副委員長が出席しました。会議はJBA地崎専務理事の開会挨拶で始まり、議長に冨田HOBIA会長が選出されました。
冨田議長は挨拶の中で、自治体の遺伝子組換え技術規制の動きに危機感を表明し、適切な対応を強調しました。以下交流会議の内容について概略を報告します。

1.経済産業省のバイオ施策
(製造産業局生物化学産業課 須藤課長補佐)
(なお、以下の事業につきましては、1月13日時点での説明ですので、今後、対象要件等が変更する可能性もありえます。各事業の内容につきましては、各機関からの公募資料にてご確認ください。)
平成16年度予算は271億円(前年度255億円、6.1%増)で、健康安心バイオの推進 142.2億円、グリーンバイオの推進  60.4億円、創業・事業展開支援 74.8億円などとなっている。
この中で、地域で活用できる事業として以下の3つについて詳細説明があった。
@ バイオプロセス実用化開発プロジェクト
                         26.1億円(新規)
石油系・化学系原料、バイオマス作物、木質・食品系廃棄物など多様な原材料から高付加価値の生産物を製造する工程について、省エネルギー、環境調和等の特徴を有するバイオプロセスを導入するための実用化開発を補助するもの。ポイントは、製品のイメージがあり、実用化開発成功後のビジネスモデルが明確になっていて、プロジェクト終了後、2〜3年以内に実用化が見込まれること。5割は成功させたいとのことであった。  
NEDOに企業が提案する。補助率1/2以内、原則3年、補助額1件当たり数千万円〜数億円程度/年(NEDOのHPにアップされている)。企業の自己負担分について中小企業庁の制度活用の可能性ある。
平成16年1月26日にワークショップを開催、バイオプロセスの重点事項を絞り込みたい意向である。これまでにアイディアがあればぜひ欲しい。重点事項として@抗体医薬A機能性食品B磨きがかかった酵素(極限状況での活性)Cバイオマスエネルギー等。平成16年2〜3月公募開始、4月以降事業開始予定。
A<ベンチャー支援に>産業技術実用化開発補助事業
                        70.1億円(拡充)
新規にコーディネータ参加型ができた。研究開発テーマの分担ができるいくつかのスピンオフベンチャーや大学発ベンチャーを束ねて、コーディネータがコーディネートすると共に、民間資金による裏負担に関してもコーディネートするもの。コーディネータは例えばベンチャーキャピタルや大手製薬企業、商社などで、企業群を形成している企業をハンズオンで支援しつつ、代理申請を行う。これによって研究開発テーマへの集中投資、技術の効率化、資金繰り改善を目指す。NEDOが2/3補助、2年、補助額1企業当たり上限1億円程度。企業群の上限は3億円。支援対象ベンチャーは設立後10年以内の企業で、大企業100%子会社は除外される。2月〜4月上・中公募、6月頃交付決定。
B<人材の育成に>バイオ人材育成事業
4.7億円(新規)
バイオベンチャー企業等に対して、@資金提供や事業化支援を行う支援機関の人材育成、A事業展開に必要な技術人材を育成するための、スキルスタンダードやカリキュラムなどを開発し、それらの実証事業(モデル研修)を実施、評価、フィードバックを行う。14年度補正事業と比べて以下の重点人材に的を絞って行う。
・ バイオ特定技術領域のテクニシャンの育成>テクニカルスタッフorアシスタント
・ ベンチャーキャピタル、金融機関、監査法人、弁理士・弁護士等の支援機関の人材育成
事業スキームは事業全体のマネージメントを行うシンクタンク等に委託し、提案公募方式により各人材育成事業者に再委託する。人材育成事業は大学、大学院、業界団体、地域NPO等を想定している。

2.JBAの主要事業
(1)バイオジャパン2004
2004.9.28-30東京、新高輪プリンスホテルで開催。新たに共催に日経BP社が入り、より事業化に重点が移った。Bio Japan 2004を成功させたい。
 規模は250小間、海外から11カ国・地域の参加、途上国ブースも用意。昨年末で100小間程度が固まった。自治体では出展6で北海道も予定されている。
・ 中小企業事業団からの補助を検討中(30社くらいの枠を取りたい)。出展費用:45万円/小間
・ ビジネスパートナーリング参加費用:15万円(20分1セッション価格)
・ シンポジウム・ビジネスパートナーリング共通聴講登録料:3日間通し 10万円/人、1日券 4万円/人
市民向け企画は生きる、食べる、暮らすを女性生活者体感型で表現する。
(2)バイオベンチャー支援事業
・ バイオフォーラムの実施、第9回にはA-Hit Bioについて冨田先生が講演予定(H16.1.27)
・ 関東経産局補助事業(2年目)=「バイオベンチャー育成」産業クラスタ事業としてコーディネータの派遣、ビジネスサロン・HPの開設、運営、フォーラム、セミナーなどを実施
(3)食品安全に関する動き
CODEX(FAO/WHO合同食品規格)委員会総会で遺伝子組換え食品の安全性国際規格が2003.7に採択された。国内では食品安全基本法が制定され、それに基づき食品安全委員会が2003.7に内閣府に設置された。遺伝子組換え食品についても取り扱われているが、従来の判断やCODEXとの不整合が出てきており、これに対しJBAは食品安全委員会に意見書を提出した。
(4)知的財産を巡る動き
国の知的財産戦略大綱」決定に伴い、知的財産権分科会、製薬協との合同検討委員会で対応している。パブリックコメントや意見書を提出している。

3.各地域の最近の状況(特記事項)
(1)バイオテクノロジー研究推進会(熊本)
熊本工業大学が改名、崇城(そうじょう)大学となった。
研究助成事業:毎年研究助成金を50万円/件を4件贈呈している。人材育成事業:高校生によるバイオ研究発表会「バイオ甲子園2003」は第12回を数える。最優秀賞(1題)10万円、優秀賞(2題)5万円、特別賞(2題)記念品が贈られる。対象は九州全域の高校生。今年は20テーマの応募があり、最優秀賞に沖縄県立コザ高校生物クラブの「沖縄島、泡瀬干潟におけるクロキバナガミズギワゴミムシの生態について」が選ばれた。
(2) (財)九州産業技術センター
バイオ部会として、環境バイオワーキングセッション、技術実習、技術セミナー、共同研究委託などの活動を行っている。
(3)中国バイオインダストリーテクノフォーラム
知的クラスター創成事業プロジェクトとの連携や大学のバイオ技術シーズを支援し大学発バイオベンチャーの起業を推進している。
 その他、再生医療に関する特別公開講演会の開催や歯周病関連がテーマの大学発ベンチャー、(株)ワンセル、(株)ツーセルの支援を行っている。
(4)近畿バイオインダストリー振興会議
研究プロジェクトの形成・バイオベンチャー創生:技術シーズの発掘/収集には、若年者のポスドク・院生からなる研究者コーディネータを6名採用して実施、技術シーズ公開会3回、フォローアップ勉強会6回実施の結果、19件のベンチャーを支援。
●プロジェクトメイクコーディネート事業:地域新生コンソーシアム事業で今年度は継続3件、新規で3件、合計6件が進んでいる。
●「バイオフォーラム2003大阪」の開催。
TLOとの連携は、バイオ分野ではこれから進めていく予定。
(4)NPOバイオものづくり中部
中部バイオインダストリー振興懇談会と東海バイオファクトリー研究会と10.1に統合して2003.10.15にNPOで発足、Bio FACE「NPOバイオものづくり中部」を設立した。
バイオベンチャーは今年度NPOの中から3社、さらに予定で2社、その他で3社程度設立され、全体では20社程度になっている。ベンチャー支援では、研究者のシーズに対し1対1で民間企業との面談を実施している。(70件)
バイオ人材育成事業の実施(受託は医学生物学研究所)、食品・醸造企業における食品科学コンソーシアムの設立を検討している。
(5)長野県工業関係バイオテクノロジー研究会
創立20周年にあたる。PAでは食品の安全性、食品へのトレーサービスビリティの講演会を実施。
  ベンチャー企業は9社、特に発芽玄米の製造企業が3社あり、これが市場の9割近くのシェアを占めている長野県の大半を担っている。NPO岡崎バイオ研究所は発芽玄米酒の試験醸造に取り組んでいる。マルコメ(株)は乳酸菌由来のGABA強化味噌を開発している。  
(6)東北地域バイオインダストリー振興会議
情報提供にメーリングリストを活用していることが特筆される。メーリングリストによって講演会、セミナー、支援事業の公募、トピックスなどのほか、関連情報についても随時提供している。
 バイオテクノロジーセミナー、暮らしに身近なバイオセミナー、バイオサロン、ラボ訪問会を実施している。
(7)NPOくらしとバイオプラザ21
パブリックアンダースタンディングを重視している。市民フォーラム「バイオを話そう」を各地で実施、一通り各分野、各層の方々と対話してきたので、その後むしろ若い層を主体とすべく大学生にフォーラム「大学生が考える〜遺伝子組換え食品から」を企画・実施したところ、好評だった。 
 アンケートでは掘り下げたい問題については把握できない。夜の談話会などを設定し、お酒を多少出すなどして本音の話をしている。
 ホームページは月8000件のページビューがある。
(8)NPO北海道バイオ産業振興協会
主に道知事への遺伝子組換え作物の道民的理解推進への要望書、人材育成事業について報告した。
その後懇親会で各地の団体、行政、JBAの方々と懇談し有意義であった。

4.2004バイオ関連団体合同賀詞交換会
1月14日11:00から東京赤坂プリンスホテルにおいて、恒例の2004バイオ関連団体合同賀詞交換会が開催されました。まず、JBAの三浦理事長が挨拶され、今年は重要かつ期待が持てる年であると強調されました
 バイオベンチャーはJBA調べで367社生まれ、株式公開したのは7社、内2社は15年度のものであり、これらに続くベンチャーの株式公開への期待が大きい。今年は次のような意味で重要かつ期待持てる年である。
●産学連携とベンチャーが躍進する年
バックアップの仕組みが整ってきたことから、これからは成果が出てくる。JBAも産総研と包括協定を結ぶ予定である。
●国民の新技術に対する理解が重要になる年
●バイオジャパン2004の年
2000年をぜひ上回って成功させたい。
バイオこそ一石三鳥の21世紀型の産業であり、日本の景気の牽引力になる。

この他以下の来賓挨拶がありました。
・経済産業大臣政務官 江田康行氏
・ライフサイエンス議員連盟 事務局長 細田議員
・同            会長   尾身幸次議員
・自由民主党 安倍幹事長
JBA別府会長の乾杯で宴が始まり、参会者で会場一杯の中、新年の交流が行われ、12:30過ぎに散会しました。
HOBIAからは成田事務局長と西陰が参加しました。 

H15バイオインダストリー振興団体全道会議報告

去る平成15年11月5日(水)に、札幌ガーデンパレスにおいてH15年度バイオインダストリー振興団体の全道会議が開催されたので以下に報告する。
 今年度の参加者はそれぞれの地域の事情により例年に比べ少なかったが、全道から6バイオ団体(農業低温科学研究会、北方系機能性植物研究会、道央バイオ研究交流会、 (財)函館地域産業振興財団、旭川バイオテクノロジー推進懇話会、NPO北海道バイオ産業振興協会)、来賓・オブザーバ3機関(北海道経済産業局、北海道、(財)バイオインダストリー協会)の合計15名が集まった。会議はNPO法人北海道バイオ産業振興協会 冨田 房男会長の挨拶で始まり、引き続き議長として議事進行に当たられた。全道会議の主催団体である地域バイオ推進実行委員会の総会、平成14年度事業報告、収支決算報告並びに平成15年度事業計画、収支予算案、規約(役員)についていずれも異議なく承認された。
引き続き、従来の各団体報告に変えてトピックの発表が行われ、今回は函館にお願いした。以下にその内容を紹介する。
1.「都市エリア産学官連携促進事業」について
(財)函館地域産業振興財団研究開発部長宮嶋克己氏から、当該事業への2カ年にわたる応募の経緯、提案書の要諦、事業の概要等、非常に前向きな取り組み状況を報告いただいた。
都市エリア事業とは、文科省によるH14年度の新規事業としてスタートしたもので、H14年度は全国19地域が選定されたが、北海道は落選(千歳)。H15年度は9地域選定され、周到な準備をした北海道(函館)も選定された。
この事業は個性を重視した都市エリアにおける産学官連携の促進、新規事業等創出、研究開発型地域における産業の育成をめざすもので、函館エリアは水産・海洋に特化して特徴を出した。
次に、函館エリアの都市エリア産学官連携促進事業について説明する。特定領域は「水産・海洋に特化したライフサイエンス領域」、その中核機関は、(財)函館地域産業振興財団、核となる大学等公的研究機関は、北海道大学大学院水産科学研究科や北海道立工業技術センターである。主たる事業(約1億円×3年)は、研究交流事業、共同研究事業(ガゴメ、イカ)などである。
(1)ガゴメのライフサイクル操作等に関する開発研究
・ライフサイクルの解明と操作
・陸上培養によるフコイダンの生産
(2)イカ資源の高価値化と健全性確保に関する開発研究
・イカの品質保持技術の開発研究
・微生物制御によるイカの高品質乾燥製品に関する開発研究
・生物‐遺伝子情報を応用した迅速細菌検査装置の開発研究
(3)イカ墨色素粒子の分離精製技術の研究

  事業推進体制は、専任の科学技術コーディネータを雇用し、その下に研究統括を置き産学官の研究チームを率いる形である。将来構想として、水産物の持続的発展と高付加価値産業の創出をめざす「資源循環型水産・海洋エリア構想」を有している。

○質疑−苦労した点
 平成14年度に北海道代表に一歩及ばず次点になって以来、函館エリアの特徴をいかに出すか腐心したこと。事業の組み立てにおいて、雇用すべき専任の科学技術コーディネータがなかなか見つからなかったこと。
最後は、平成16年度も北海道が本事業を獲得できるよう今から準備することで一致した。

2.バイオ産業振興に係る北海道経済産業局の取り組み
大きな成果を上げている「北海道におけるバイオ産業クラスターの形成」について、北海道経済産業局産業部バイオ産業振興室長補佐 伊藤譲氏に熱く語っていただい
た。
・大学発ベンチャーの活発な動向
  2003年8月までに19社が誕生
・バイオ産業・研究拠点が多彩
  クラスター参加企業 73社、連携大学 15、産総研 1、公設試 4
・重層的なバイオ産学官ネットワークの形成とさらなる発展
・北海道、札幌市、VC、経済団体等による支援環境の充実
・道内バイオ企業の高い技術が内外で評価されている。
 潟Aミノアップ化学:「2002ニュートラコン賞」(米国)
 潟Wェネティックラボ:「国際ナノテクノロジー展示会 バイオ部門賞」 2003.1
 潟<fィカルイメージラボ:「2002年日経優秀製品・サービス賞 優秀賞」 2003.1
 潟Wェネティックラボ:「第2回日本バイオベンチャー大賞 文部化学大臣賞」 2003.1
 北海道システム・サイエンス梶F「第2回日本バイオベンチャー大賞 
 大阪科学機器協会賞」 2003.1
平成15年度の取り組みとして、3つの数値目標(売上10%増、雇用10%増、大学発ベンチャー10社増)を設定し、実現にむけ取り組み中。
平成16年度以降は、道央圏以外の地域からの地方展開も重要と認識している。例えば、現在、十勝圏で調査事業を展開しているが、これと生研機構の成果を併せるなどして、今後の地方展開のモデルを構築していきたい。

3.バイオインダストリーを巡る規制の動きについて−遺伝子組換え技術規制の背景
(財)バイオインダストリー協会 産業と社会部長
依田次平 氏
遺伝子組換え技術が特別視すべき技術とは言えないとするOECD専門家会合の結論を覆すような新た知見はなく、この種の議論は終わっていると言える。即ち、安全性の技術云々の段階は終わり、いまは一般の人に理解してもらう段階となっている。学会、学者のレベルでは問題にならないことが、社会問題になっている。例えば、農業経済問題、貿易問題が前面に出て、安全性を利用している。また、環境保全(生物多様性保全など)では、社会派の問題提起あり、また途上国支援スキームとして引きつけておきたい仏、英などの思惑がある。つまり、途上国支援は国連拠出の比率にならって拠出されるので、これに倣えば英、仏の資金拠出などは軽くて済む訳である。
カルタヘナ議定書はEUの戦略で決まった。EUはお金がない。それは各国の農産物価格平準化のため農業への補助金に資金が要るためである。お金がないEUは国際的な規制・基準作りで存在価値を見いだす戦略である。先進国たるEU15か国が決めたことは即世界規範になるべきというわけである。カルタヘナ議定書は、科学的原則と法的原則とは違うとして、予防原則で行こうとするものである。つまり、100%科学的に安全が証明されなければ予防原則を適用できるとしている。
日本はいくつもの異議があるにもかかわらず「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律案」の成立をもって締結しようとしている。
 学術誌でセンセーショナルな論文が掲載され、これがマスコミにより遺伝子組換えに問題有りと広く流布されたが、その後いずれも科学者の指摘により結論が否定された。
 「安全性審査の手続きを経た遺伝子組換え食品及び添加物一覧」厚生労働省医薬食品局食品安全部によれば、日本での開発品や生産・製造品はない。すべて海外のものばかりであり、アメリカ、ヨーロッパに大きく水をあけられている。EUは予防原則のカルタヘナ議定書を世界規範にする一方で、着々と開発を行うというしたたかさを持っている。
翻って日本はどうか。規制の流れに素直な日本は後れを取るばかりであることが大いに懸念される。
<意見交換>
・冨田先生は「遺伝子組換え作物の国民的理解を推進する会」の発起人代表、遺伝子組換え作物の研究開発の発展のためにも、全道会議として賛同して欲しい。HOBIAは1月の理事会で賛同することになろう。
・11/14に 「遺伝子組み換え食品要らないネットワーク」が講座を開催するという。科学的議論がなされるかどうか見たいので、農業低温科学研究会 横山氏が個人で参加する予定。その際、「遺伝子組換え作物の国民的理解を推進する会」の呼びかけ文書を配る。
この後、交流会を北海道東海大学環境研究所シンポジウム交流会に合流して行いました。

H15年度 バイオ技術体験研修会
「自分でやる遺伝子導入と遺伝子地図作り入門」参加報告

北海道大学大学院農学研究科 講師 曾根輝雄

 平成15年11月20日(木)から22日(土)の3日間,帯広市の北海道立十勝圏地域食品加工技術センターにて、平成15年度バイオ技術体験研修会「自分でやる遺伝子導入と遺伝子地図作り入門」が、HOBIAの主催、財団法人 十勝圏振興機構、帯広畜産大学(理工系教育推進事業)、
十勝理科教育ネットワークの共催で開かれた。この研修会は毎年2回、夏(8月)に高校生を対象として札幌で、秋に地方の都市で地元の一般を対象にして開かれている。帯広では1998年に次いで2回目の開催となる。今回は企業関係者7名、高校教諭3名、大学・専門学校関係者10名、道立試験場から1名、個人参加1名の計22名(うち3名は札幌から)の参加があった。
 3日間の研修内容は、プラスミドDNAの大腸菌への導入(形質転換)、制限酵素による切断、プラスミドDNAの抽出という遺伝子工学の基本操作を「枯草菌のアミラーゼを大腸菌に発現させる」「遺伝子地図を自分で作ってみる」というストーリーを通して体験できるようにプログラムされており「解りやすい」、「興味が持てる」と好評であった。
 初日は、始めて器具をさわる受講者もおり、緊張ぎみの講習であったが、研修終了後、帯広市内で懇親会が行われ、講習とは関係ない広い範囲のバイオの話題で盛り上がった。2日目には緊張もとれて、和やかな講習会となった。DNAの制限酵素消化と遺伝子地図の作製を行った。とくに、遺伝子地図の作製では、講師と受講者が、一緒になって考えを出しあって、地図を作製する一面もあり、非常に印象深いこととなった。
 生物学の実験には、待ち時間がつきものである。待ち時間を利用して浅野・北大教授や冨田・HOBIA会長による組換え技術に関する講義も行われ、熱心な討論も行われた。参加者からは「遺伝子や組換え技術に関する理解が深まり、身近に感じられるようになった」とこちらも好評であった。
 3日目の講習では、自分で抽出したDNAを確認して、各参加者が、DNA の取り扱いに自信を持てた様子だった。また、ヨウ素デンプン反応でアミラーゼの活性を観察する時には予想したとおりの結果に満足した様子だった。最後にレポートとひきかえに修了証書が冨田会長から手渡され、3日間の講習会が成功のうちに終了した。
 地方の講習では、毎年、実験試薬、器具、若干の機器を車に満載して出かける。今年は筆者の車いっぱいに荷物を詰め込み、日勝峠をこえて帯広へ。「行きはよいよい、帰りはこわい」のとおり、行きは晴天、道路も乾いており、峠からの十勝平野の雄大な風景を楽しめたのだが、帰りは前日の予報どおり、雪路となった。肩が凝りそうな路面をなんとか無事札幌まで帰ってこられたが、いま思えば、参加者のみなさんの非常に熱心な取り組みのおかげで、こちらも励まされて峠を越えられたような気もする。充実した4日間(前日の準備を含め)となった。
 最後に、この研修会に参加された皆様、場所と機器を提供して頂いた十勝圏地域食品加工技術センターの皆様、東京からはるばる来られ、急遽2日目に仕事のため帰京された(財)バイオインダストリー協会の清水由美さんに深く感謝いたします。 


  組換えDNAを中心としたバイオ技術研修会 開催報告

 本研修会は、平成15年8月5日〜13日にかけ、北海道大学大学院農学研究科で開催された。高校生をはじめ若者30人が集まって、遺伝子実験を体験した。遺伝子という言葉は、知らない人はいないだろうが、実際に自分の手で操作した人は、とても少ない。何事も自分でやってみることが、正しい理解への第一歩である。
納豆菌の仲間の枯草菌の染色体から分離したデンプン分解酵素(α-アミラーゼ)遺伝子を大腸菌へと組み込んだ(形質転換)。遺伝子を組み込むためには、効率の良いシャトルベクター(プラスミド)を使用した。形質転換体の数をシャーレー上で数え、形質転換効率を算出して、容易には遺伝子が写らないことを体験した。3種類のプラスミドを使用して、どのプラスミドに正しくアミラーゼ遺伝子が乗っているかを調べた。そして、それぞれのプラスミドを用いて、DNAを認識して特別な配列の所だけを切ってしまう制限酵素を使って分解した。どのように分解されたか、電気泳動で検出した。このような操作を通じて、遺伝子地図を学び、遺伝子が特定の場所に位置していることを体験した。
さらに、ヨーグルトや納豆などの発酵食品から、生きている菌を分離する。微生物を純化するという操作を行い、純化された微生物からリボゾームRNAの遺伝子を特異的に取り出す方法を体験した。そのDNAの塩基配列を最新鋭のDNA読みとり装置で分析して、配列データを自分で手にした。その配列データが、国際的なDNAのデータベース上のデータとインターネットを用いて、とても簡単に比較することができることを体験し、遺伝子研究が、世界的広がりを瞬時に持てることを目のあたりにした。
 大変高度な内容であったが、みなさん熱心に学び、遺伝子をより正しく理解してくれました。

技術研修をうける高校生たち

  先端技術先進企業等視察会参加報告

 去る11月5日(火)に(財)北海道科学技術総合振興センター(NOASTEC)と共催で、「先端技術先進企業等視察会」を実施しました。視察先は、「(株)エコバレー歌志内」、「金適酒造(株)」、「農業生産法人(有)神内ファーム21」の3施設。以下に、概要を報告する。

【(株)エコバレー歌志内】
午前9時頃、JR札幌駅北口をバスは出発。途中雪模様の高速を通り、最初の訪問地、歌志内を目指す。
(株)エコバレー歌志内は露天掘りの炭坑跡地の奥にあり、半年前までHOBIAの企画運営に御尽力いただいた齋藤氏に迎えていただいた。この会社は歌志内市などが出資した第3セクターであり、車のシュレッダーダストと周辺地域の可燃廃棄物を受け入れ、処理廃熱を利用して発電事業を行う。出資者の一つである日立グループの最新技術によるガス化溶融炉は、非常に大型であるため試験操業中であった。
経済産業省や北海道の支援も受け、68億円かけた巨大施設は日量165tの廃棄物を処理可能で、最大で7,900KWの電力を生み出す。その約6割を販売することにより、年間2億円の収入が見込まれている。周辺の市町村も含めた地域から送られる可燃性の廃棄物と、道南の一部の地域を除く全道から集められるシュレッダーダストの処理により、少なくとも約8億円の収入が予想され、都合10億円が事業収入となる。
しかし、これだけの収入があっても黒字収支なるまでには15年を要すると予想されている。電力や廃棄物処理の市況に、経営が大きく影響される心配がある。質疑応答の際もこの点を指摘する声があり、厳しい経営努力が望まれる。筆者の興味を引いたのは、ダイオキシンを排出基準の1割に押さえ込む触媒のバグフィルターシステムと、溶融スラグの流動性を確保するために投入されるホタテ貝殻であった。こうしたシステムは、環境と共生しながら新たな産業の創出を目指している、この地域の活性策に合致するものと感じた。

【金滴酒造(株)】
この酒造場は奈良県十津川郷より入植した人々により設立され、明治39年の新十津川酒造株式会社の誕生からの歴史を誇る。当時は石狩川の水運の便を利用して本州から原材料を移入していたが、比較的早くから地元産米を原料とする取り組みをしており、現在は9割以上を北海道産米としている。更に、その約半量を新しい道産酒造用専用米の「吟風」や「初雫」としている。ほぼ全ての原料を自家精米しており、そこから出てくる糠や、酒造副産物である粕などを他の食品製造や飼料などとして無駄なく使い、地域に根ざした循環型の製造業と言うことができる。当日は、翌日からこの冬の仕込みが始まると言うことだったが、杜氏の小野寺さんが自ら丁寧な説明をしてくださった。

【農業生産法人神内ファーム21】
次の訪問地は、浦臼町にある農業生産法人神内ファーム21であった。総面積が600haにもなる広大な敷地にいくつかの建物が点在していた。植物生産工場と名付けられた研究施設は、温室だけでも4,500uにもなる。メインの温室では、レタス、サラダ菜、サンチュ、トマト等を栽培しており、温度制御や水耕栽培の方式などの諸条件を最適化する試験が進められていた。御案内頂いた土橋さんのお話では、サラダ菜等の実証栽培試験において700uの栽培面積で年間1,400万円の売り上げがあり、うち利益が200万円程度なるとのこと。温室の設備費を更に低減させる工夫をして、より高い採算性を目指すつもりであるという話だった。更に面白い施設として、特許を取得している世界初の氷蓄熱空調システムがある。従来の雪による冷房システムと異なり、冬季間の寒冷な空気を利用して氷を作り、その冷熱を持って夏季の冷房に利用するというアイディアで、クリーンな冷風を得ることができるのは、病害を嫌う水耕栽培には適したシステムである。こうした様々なシステムを広く普及するために、敷地内には研修施設も完備しており、天候や市場の変動リスクを克服した未来型の野菜・果物生産法には、今後も目を離せないと感じた。
最後に、(株)北海道ワインの嶌村社長が、近くにある自社農場を車中より案内してくださった。貴腐ワインを目指して摘み取りを遅くしているブドウを試食させていただき、参加者の多くがその美味しさに驚いていた。循環型の農業を目指す同社の方針などに感心しながら、帰路に着いた。予想外の渋滞で札幌到着は6時近かったが、非常に有益な一日となった。

  バイオ技術研修 in 旭川 体験記 −文教大短大 佐藤節子助教授−

 50代半ばを迎えた団塊の世代には、未だ御しがたい内なる願望がある。関心があるのに全くわからないのは許せない、知りたい、というのがそれである。かくして私も、DNA析出にごく限られた経験しかなく、遺伝子操作の類いは全くわからなかったので少しでも知らなければならない、との願望を抱いてバイオ技術体験研修会への参加を決めた。
燃えるような紅葉に染まる秋の夕暮れ、愛車に3日間の水と着替えと、そして未知の遺伝子ワールドを探検できる期待を積み込み、一路旭川へと高速道路を走らせた。
上川盆地の自然豊かな広大な敷地に、バイオ技術体験研修会会場の道立旭川農業高校があった。日頃、四角なコンクリートの建造物が学校であると見慣れていた私には、中央に位置する尖塔のような構造物から棟が広がるこの高校のたたずまいは、そこで育まれる高邁な理念と教育目標を象徴するかのように美しく思われた.

<第1日目 (10月12日)>
(9:30〜10:30)
2階実験室で、浅野行蔵北大助教授の「オールドバイオとニューバイオ」の講義が始まった。地球上に原始的生命が誕生してからヒトのような高等生物が現れるまで、遺伝的には断絶ではなく継続したプロセスであったというお話に始まり、遺伝子組換え大豆に使用される噂の除草剤、ラウンドアップ、が土壌細菌により容易に分解される残留性の少ない農薬であるということに言及された。毒性が弱いので、いつ、どの角度から散布するかが重要な課題にもなる、というくだりでは、それまで納豆の中で5%以下の'組替え済み'大豆を見つけ、何とか箸の先で選り分ける方法はないものかと思っていた私にとって、新たな知見だった。
(10:40〜12:00)
いよいよ実験準備開始、応用菌学教室助手の曽根輝雄先生による作業説明があった。曽根先生は私たち受講生の立場を推し量り、説明はわかりやすく、ノートがとれる速さなので安心した。制限酵素、形質転換、プラスミドの意味を分かりやすく説明され、それまでの曖昧な理解に終止符を打つことができた。
(13:00〜16:00)
実験は3人一組、私は旭川大学短期大学部の石直先生と社会人学生でインテリアコーデイネーターの資格を持つ和田さんの仲間に入れていただいた。大学院生の藤井さんと矢島さんが各グループを回って実験の指導助言をして下さったので心強い限りであった。最初に大腸菌のコンピテント細胞に、各自に割り当てられたアンピシリン耐性DNAを持つA、B、Cいずれかのプラスミド溶液を加え、ヒートショックで大腸菌にDNAを取り込ませた後、37℃で30分間振盪培養した。3種のプラスミドのいずれかには、枯草菌のデンプン分解酵素、アミラーゼが含まれているという。その後、培養が完了したチューブから100μlを採取し、アンピシリンを含む寒天平板培地にコンラージ棒で塗り広げ、37℃の恒温室に納めた。


実習風景

<第2日目 (10月13日)>
(9:00〜17:00)
前日から培養した平板上のコロニーを数え、形質転換効率を算出した.さらに各自のプラスミドDNAを、制限酵素BamHIとDraIを用いて切り、アガロースゲルによる電気泳動を行った。この結果を対数グラフに記した。また形質転換大腸菌のコロニーから、アンピシリン・デンプン培地に画線培養を行ない、一夜培養した。
2日目午後には応用菌学教室の冨田房男教授が東京から駆けつけ、実験を監督指導して下さった。また高校の佐藤・岩城両先生に農地をご案内いただき、チョロギ、ホドイモを掘って成育状態を見せて下さった。夜には旭川市内の'さぶろく'地域で親睦会があり、みんなで盛り上がった。

<第3日目 (10月13日)>
(9:00〜14:30)                                     
超らせん・開環・および直線状の3種類のプラスミドDNAのアガロースゲル電気泳動を行った。ゲルを染色後写真撮影し、プラスミドDNAの構造の違いによる3つのバンドとRNA、染色体DNAを確認した.また私に割り当てられたBは、デンプン分解酵素アミラーゼを有するプラスミドDNAであったことが判明した。
最後にごく簡単な実験の質問とアンケートに答え、3日間の研修を終了した。

団塊の世代は810万人存在するそうである.「国民に広く理解を求める」という時、この人数を無視するのは得策ではない.その意味においても、HOBIAが本研修会に私を参加させて下さったのは嬉しいし、'知りたい'という内なる願望が満たされていった幸せな3日間であった。

  平成14年度バイオインダストリー振興団体全道会議開催される

 去る7月25日(木)、平成14年度バイオインダストリー振興団体全道会議が、札幌のきょうさいサロンで開催されました。全道のバイオ振典団体のうち7団体が相集い、各団体が抱える問題点等の討議等、広範で活発な意見交換が行われました。
 行政や各地域のバイオ団体で構成している地域バイオ推進実行委負会は、地域バイオ育成推進講座事業を毎年、道内の各地域で開催しており、同会議では、育成講座事業について、平成13年度の事業実績結果の報告と収支決算、平成14年度の事業計画や予算を審議し、承認されました。また、同実行委員会が事務局をおいている北海道バイオ産業振興協会が、この8月にもNPO法人として設立する見込みのため、同実行委員会の規約の一部改正が承認されました。
 次に、(財)バイオインダストリー協会UBA)の依田・産業と社会部長から、「バイオインダストリーを巡る動きについて」と題して、日本バイオ産業人会議(JABEX)がまとめた提言書「b−Japan計画提言」についてのご説明がありました。JABEXは、バイオ関連企業(食品・医薬・ゼネコン等)のトップにより組織される任意団体であり、「バイオ戦略会議」の設立を要請、食の安全性確保や国の規制の動き、国民理解の形成、バイオクラスターの育成等、バイオテクノロジーを巡る様々な事象について考察・提言・活動を行っていくこと、施策に関しての提言を今年末までにまとめる予定であること、などについてお話をいただきました。
 続いて、JBAの井上・国際部長から「グリーンバイオ戦略フォーラムの活動」と題して、お話いただきました。同フォーラムは、現在、37社が参加しており、グリーンバイオテクノロジーの積極的な導入を目的に、長期的視野をもって戦略の策定・提言を行っていくとしております。産業行程のバイオプロセス化、再生可能資源・バイオエネルギーの利用拡大、バイオによる環境計測・汚染防止・修復を目標に、提言における目標達成のための検討項目として、バイオマスの確保・調達・生産及びエネルギー生産、環境問題への対応、ケミカルプロセスからバイオプロセスへの転換の検討、国際協力・協調をあげ、バイオマスの確保・調達については、北海道に注目しているということで、全道会議の参加者から、活発な意見交換・質問がありました。
 続いて西村・企画運営委員長の司会で、道内の各バイオ団体の現状、抱える問題点等について発表と対応策について話し合われました。各団体とも経済状況については厳しいものの、外部資金の導入や、コンソーシアム事業の管理法人となって活動する、地域企業と連携する等、様々な工夫と熱意で活発な活動を維持していきたいとのご意見が聞かれました。
 また、北海道経済産業局の産業部バイオ産業振興室の伊藤・室長補佐から、現在の経済産業局の取り組みについてお話いただきました。地域産業活性化を図るため、情報産業とバイオ産業クラスター形成に向けた北海道スーパー・クラスター振興戦略について、各界の有識者やベンチャー企業の代表者等で構成され、現在までに5回開催されている北海道バイオ21懇話会の検討内容等について説明があり、経済産業局は、熱意のあるところには、積極的に支援していく、という力強いお言葉をいただきました。

 研究交流事業
 地域のニーズに即した研究開発を進めるため、シーズの発掘を行うとともに、産学官共同による事業化・企業化に向け研究交流会を開催しています。

研究会・研究交流会の成果について

 平成4年よりスタートした産学官による事業化・企業化に向けた研究会開発事業(専門部会)、平成5年にスタートした研究交流会(北海道の支援)が発端となり、中小企業、中堅企業に以下の新事業・新技術・新商品が生まれています。今後も専門部会、研究交流会などHOBIA事業の積極的な活用をお願いいたします。
 
1.平成4年にスタートした研究会(第2研究会)により、サケ皮コラーゲンの高度利用が井原水産鰍フ新規事業としての柱となりました。
・「水産廃棄物(サケ皮)による機能性膜の開発」
(平成4年度 北海道科学研究費補助金)
・「海洋生物コラーゲンを利用した機能性膜の開発」
(平成5〜7年度 北海道産学官共同研究)
・「サケ皮コラーゲンの開発」(井原水産且タ施)
(平成8年度ほくでん産業技術振興基金:HOKTAC)
・ 「鮭皮コラーゲンとイカキチンを利用した高性能代用皮膚の製造」
(井原水産且タ施) 
・「海洋生物コラーゲンを利用した高性能止血材の開発」(井原水産且タ施)  
  平成7、8年度 独創的成果育成事業
  (コンセプト・モデル化 科学技術振興事業団) 

2.平成5年研究交流会(帯広地区)よりスタートした事業
・ 「農産加工副産物による新商品の開発」
平成6年度ホクサイテック財団 産学等共同研究事業

3.平成5年研究交流会(函館地区)よりスタートした事業
「バイオ技術によるホタテウロからの餌料製造技術」 
(平成6年度 ホクサイテック財団 研究開発支援事業)
(平成8年度 独創的成果育成事業(科学技術振興事業団) 日本化学飼料且タ施)

4.平成6年研究交流会(苫小牧地区)よりスタートした事業
・ 「高速無臭発酵処理による畜産・食品加工副生物の肥料化技術」 
(平成7年度 ホクサイテック財団 研究開発支援事業)
(三友プラントサービス梶@平成9年実用化)

5.平成6年研究交流会(網走地区)よりスタートした事業
「網走湖低泥の有効利用及び低泥の改善に関する研究」
(平成7年度 ホクサイテック財団 研究開発支援事業)

6.平成8年研究交流会(根室地区)よりスタートした事業
・ 「さけ・ます軟骨からのコンドロイチン硫酸の製造技術開発」(藤井水産且タ施)
(平成9年度ほくでん産業技術振興基金:HOKTAC)
・ 「サケ、マス頭部利用による機能性食品の開発」
(藤井水産且タ施)
(平成9年新技術研究開発((財)食品産業センター))
・「サケ鼻軟骨由来コンドロイチン硫酸の高度利用化研究」 
(平成10年度即効型地域コンソーシアム研究開発:NEDO)

7.平成8年研究交流会(留萌地区)よりスタートした事業
・ 「主要水産物の卵巣を素材とした機能性食品の開発研究」
(平成9年度 ホクサイテック財団 研究開発支援事業)

8.上記新技術が複合化してスタートした事業
・ 「道産バイオマスを原料とした各種生体調節機能物質の生産・利用技術開発」
(平成10年度ベンチャー企業育成型地域コンソーシアム:NEDO)

  地域研究・技術開発交流会 開催要旨

 去る11月13日(火)、北海道とHOBIAの共催により、地域研究・技術開発交流会が稚内市において、約50名の参加を頂き、開催されました。
 以下にその概要を報告します。
<テーマ>
「21世紀の農業革命−植物工場の事業化と地域経済産業の発展をめざして」
<開催日時> 平成13年11月13日(火)
<開催場所> 稚内全日空ホテル
<研究発表>
「閉鎖型苗生産システム−新たな農業への第一歩」 
千葉大学園芸学部 助教授 全 昶厚(チョン チャンフー) 氏
「見て・育てて・食べて楽しむポット野菜 −プラント・エコファクトリーシステムの開発−」
(社)植物情報物質研究センター   理事長/研究室長 角田 英男 氏
<意見交換>
コーディネーター: 北海道東海大学環境研究所  所長・教授 西村 弘行 氏

 研究発表では、はじめに千葉大学の全助教授から21世紀の食料、エネルギー、資源問題の解決のためにアグリバイオ産業が必要であるとの観点で「苗産業は、種子産業に比べて付加価値が高く、21世紀における日本の主要輸出産業の1つとなるであろう。」との説明がありました。 続いて(社)植物情報物質研究センターの角田理事長から、インテリア性に加えキッチンガーデニングも楽しめる新しいコンセプトの「ポット付野菜」についての紹介がありました。
 意見交換では、イチゴの観光農園を経営されている会場の参加者から「稚内は気候が冷涼で農業に向いていない」という意見が出されたのに対し、「植物工場は、環境に左右されずに計画生産ができる」「寒冷地に強い作物としては、ヤーコンがある」と答えるなど熱心な討論が行われました。
最後に、コーディネーターの北海道東海大学環境研究所の西村所長が、「風力発電や環境調和型の燃焼炉などの新・省エネルギーの導入が盛んな稚内地域では、植物工場産業が期待できる」とまとめられました。


地域研究・技術開発交流会開催風景

  平成13年度バイオインダストリー振興団体全道会議開催される

 去る2001年10月12日(金)に、全道のバイオインダストリー振興団体のうち8団体が札幌に相集い、各団体が抱える問題点等の討議等広範で活発な意見交換が行われました。
 会議は、行政や各地域のバイオ団体で構成し、地域バイオ推進実行委員会として実施している、地域バイオ育成推進講座について、平成12年度の実行結果と平成13年度の事業計画や予算を審議し承認されました。
 次に、JBAの依田部長から、バイオインダストリーを巡る動きとして、バイオテクノロジーの安全・環境、組換え技術を対象とした国の規制の動き、厚生労働省による安全性の手続きを経た遺伝子組換え食品の締介や、b−Japan計画提言、OECD科学技術政策委員会におけるバイオテクノロジー施策、FAO/WHOのバイオテクノロジーと食品安全性などについて、普段聞くことの出来ない世界や日本の現在のバイオテクノロジーを巡る動向につい
てお話をいただきました。
 続いて、西村企画運営副委員長の司会で、各団体の現状、抱える問題点等について発表と対応策について話し合われました。
 また、北海道経済産業局の産業振興課伊藤課長補佐から、現在、経済局で取り組んでいるバイオ産業振興について、北海道バイオ産業クラスター形成に向けた総合戦略や、各界の有識者やベンチャー企業の代表者等で検討されている、北海道バイオ21懇話会の検討内容について説明がされました。
 その中で企業が使える技術開発支援ツールの活用事例集も解介されましたが、今後国の補正予算が組まれた場合の対応には、取り組む課題について、日ごろからバイオ振興団体が連携して取りまとめておき、申請が出来る体制の整備などの必要性が強調されました。
最後に、平成14年度のバイオ地域関連事業について、今後各団体が連携してバイオ産業とバイオテクノロジーの振興に有効な開催を目指すこととして、地域バイオ育成推進講座等の開催地を決定しました。
 会議は、予定時間を大幅に超過して熱心に論議されて終了しました。


バイオインダストリー振興団体全道会議

 高校生のためのバイオ技術研修「暮らしの中の微生物」、静かな熱気とともに終わる!

 恒例になったHOBIAの高校生研修「暮らしの中の微生物」、この夏も8月7日から17日までの2週間プログラムに11名の高校生が参加した。北大農学部の実験室を使用し、大学院生のインストラクターが、細かい実験指導を行った。

<伝統食品から最新ゲノム技術へ>
 身近な、伝統的とも言える発酵食品を利用して、最新の遺伝子解析方法で解析してみるという内容。大学から近所の店にヨーグルトと納豆を買いに出て、数社のものを集め、そこから微生物の単離を行い、純粋にした。自分で純粋にした菌の性質を調べた。グラム染色などの顕微鏡操作。そして、菌の遺伝子の一部(16SrRNA)をPCRで特異的に増幅した。増幅断片をDNAシークエンサーを用いて、塩基配列を決定した。それをインターネットで世界的なデーターベースに接続して、自分たちの採った微生物の塩基配列を解析したのだ。
 その一方で、単離した微生物をスターターとして、自分たちで発酵食品を作った。納豆と言えば、原料は大豆だが、なぜ、アズキ納豆がないのか?ピーナッツで納豆はできるのか?素朴な疑問がわいてくる。それを実験で確かめた。原料豆のタンパク質や油脂含量によって出来上がりは異なってくる。各種の原料を蒸した後、分離した納豆菌をふりかけて、変わり種納豆をつくって皆で試食した。栗納豆も意外なおいしさ。糸引きしないのもある。
 ヨーグルトは、実は、複数の微生物が関与する「共生系の世界」。その中から1つの微生物を単離して、それだけでヨーグルトを作っても、買ってきた元のヨーグルトにはならない。酸っぱさや固まり方が異なったヨーグルトもどきができる。舌で確かめながら微生物の働きのすばらしさを体験した。
 具体的に実験を進めると関連する話題が、急に身近なものになってくる。高校生でも知っている「ヒトゲノム」。講師からの解説に目を輝かせて聞き入る。実験には、反応時間などの待ち時間もしばしばある。細切れの時間を利用して、関連する話題の解説なども行った。一方、高校の教科書では、少ししかあつかわない内容も、基礎的な視点から解説した。ある高校生は、生物学がより立体的に見えるようになってきたと感想を述べていた。

<遺伝子の導入も、遺伝子地図も体験>
発酵食品の実験に加えて、遺伝子導入や遺伝子地図についても実験を行った。大腸菌を塩化カルシウム溶液で処理すると菌体外にあるプラスミドDNAが、菌体内へと入りやすくなる。この性質を利用して、枯草菌のデンプン分解酵素の遺伝子を大腸菌へと導入した。遺伝子導入の成功を見分けるには、大腸菌がデンプンを分解できるようになったことで目に見えてわかる。ヨード液をかけると紫色に染まるようになるのだ。また、大腸菌がどんどん増殖して数を増やしても、孫やヒ孫の大腸菌にプラスミドDNAが、検出される。それが、もとのプラスミドと同じであることを制限酵素の分解パターンが、同じであることで証明した。この実験から、遺伝子地図の概念なども学ぶのである。
<強い興味は体験から>
ここまで読んで、おわかりのように専門的な高度な内容であった。高校での微生物のあつかいは、テキストの文字だけである。ヨーグルトは、乳酸菌によって作られるとことは、高校生でも良く知っている。どんな微生物か・・となると急に遠い世界のこととなってしまう。強い興味を持つ生徒の満足させるには、ほど遠い。現在の中等教育は、より強い興味をより発展させる道がほとんどないのが問題だ。その様な若き興味の発展を本研修は、確実にサポートしたことだろう。この夏の参加者は、どちらかというと地味系の高校生達だった。一人一人と話してみると静かだが、サイエンスへの静かだが熱気を感じる若者達であった。興味ある若者により具体的な刺激を与えることのできた冷夏であった。地元TV局も取材してくれたことを付け加えておきます。
(浅野行蔵、企画運営委員)


実験風景1


実験風景2

 平成13年度 コーディネート支援事業の補助金決定通知

 9月のHOBIA NEWSでコーディネート活動支援事業について、HOBIAの提案が採択された旨お知らせしましたが、平成13年9月5日付け13全中発第770号をもて、正式に補助金交付決定の通知を受けました。
 現在諸手続を進めておりますが、今後は事業毎にコーディネータが、事業計画に従って具体的にマッチング活動を行うことになります。
 事業内容は、既にお知らせしたとおりですが、9月から12月にかけて集中的に実施されますので、準備、実行、
事務整理、フォローと会員の皆さんのご協力をお願い申し上げます。
 計画している事業の概略を以下にお知らせします。
1.バイオ情報と事業化事業について
11月12日 「最新バイオテクノロジー利用の食品衛生機材とその適切な使用方法」(仮題)
12月12日 「食品成分と生活習慣病予防」−新たなる加工食品開発の事業化をめざして−
1月23日 「ドレッシングなどに用いる油脂素材の最新バイオ情報」(仮題)
2.北国高齢者の健康事業について
 夏期と冬期に約500名のアンケート調査委託を実施し、調査結果を取りまとめ分析し、専門家による北国高齢者健康研究会を開催。
10月「食生活改善プログラム」について
  2月「委託調査結果の検討及び積雪寒冷地域における高齢者の健康要因」について
3.食品バイオ道東事業について
9月22日 「バイオ技術の理解と地産農水産物の活用」講習・討論会
11月21日 「道産食素材(農水産物)の高付加価値化と市場開拓」講習・討論会

 バイオインダストリーPA事業
 バイオ産業の正しい理解を得るため、高校生等を対象に講演等を開催しています。「身近な暮らしの中のバイオ」(札幌)を今年度も開催予定です。

 地域バイオ技術体験研修会
 バイオの理解を深めバイオ産業の発展に寄与していただくため、高校の先生を中心に、企業の研究者・技術者などに組換えDNA実験の基本を体験していただく研修会を実施しております。

函館地域バイオ研修会 報告
北海道大学大学院農学研究科 助教授 浅野行蔵

 函館でのバイオ研修の参加者は、企業の研究者2名と高校の理科の先生12名。稜北高校の生物実験室を会場にして3日間の熱心な研修が行われた。
 研修の開催に当たっては、陵北高校の七里先生の大いなるご尽力を頂いた。なんと言っても、大変熱心な参加者を得られたのは、七里先生の教育への熱心な姿勢に追うところが大きいことを実際にお会いして理解できた。
 高校の先生は忙しく、ウイークデイの開催は困難で、ウイークエンドの金、土、日の3日間の研修となった。研修の開会に当たってバイオインダストリー協会の奥泉部長が、現在の日本のバイオの状況、協会の活動状況などについてホットな情報を話された。
 実験の部は、「遺伝子を導入する」とは、実際にはどんな操作なのかを体験いただいた。実験操作は、マクロリットルという、水滴1滴にも満たない極微量をあつかう目には見えない小さな世界。見えない世界だが、頭脳の中での予想をたて、DNAの操作を行って、宿主の細胞にプラスミドDNAを入れた。正しく進行しているかを酵素活性で調べ、あるいは、電気泳動した後、蛍光染色して、紫外線を当ててDNAの長さを調べた。それぞれのステップで正確な作業ができていないと、ゴールへたどり着けない。遺伝子地図の基礎的な研修も行い、プラスミド消化断片の長さを電気泳動で測定し、片対数グラフにプロットしてDNAサイズを決めた。
 最近話題の「組換え作物の技術的背景と安全性」については、大変反響が大きかった。先生方は、しばしば質問を受けるが、どの様に答えるべきか、情報が不足していたようだ。マスコミ情報は、多いが、技術的に稚拙で不満であったそうな。技術的な面からの正確な情報を提供して、安全性を確信していただいた。
 生物クラブの指導の先生は、この研修のポイントをクラブ活動の中へ反映させることも配慮されていた。興味のある学生をいかに活性化するか?普段から教えることに心を砕いておられる様子を拝見できた。
 懇親会では、同じ函館地域であっても、高校の先生方も企業の研究員との交流は少なく、双方でたくさんの情報交換が行われた。HOBIAの研修会が、良いきっかけとなって、地域参加者同士の交流の場を作れたことは、まさに「地域バイオ研修」の技術を超えた交流が行われた。七里先生のきめ細かい配慮の結果であり感謝申し上げる。


函館地域バイオ研修会 写真

「バイオ技術研修会」
平成11年7月28日(水)〜30日(金)
 旭川科学技術学院
      日本ホテル観光調理文化専門学校
    〒070-0034 旭川市4条通り17丁目1443
          TEL.(0166)26−8811
主催: 北海道バイオ産業振興協会(HOBIA)、(財)バイオインダストリー協会(JBA)
後援: 北海道、北海道教育委委員会、旭川市、旭川市教育委員会

開催主旨
 当協会では平成7年より、毎年地域バイオ産業の発展を目的に「組換えDNA」を中心にしたバイオ技術研修会を開催しています。高校の先生、企業の研究者などを対象に、組換えDNAとその発現実験をとおし、バイオ技術に関する理解を深めると共に、北海道バイオ産業の基盤技術の発展に資することを目的とするものです。

2.研修内容
(1) 組換えDNA実験及びその考察
(2) テキスト支給

3.受講料 無料

4. 講師
北海道大学大学院農学研究科 教 授 冨田 房男氏
 〃    〃    〃   助教授 横田 篤 氏
 〃    〃    〃   助教授 浅野 行蔵氏

5.プログラム
(1) 7月28日(水)
10:00 開会挨拶
北海道バイオ産業振興協会 副会長 
    北海道大学教授 副学長 冨田 房男 氏
(財)バイオインダストリー協会 産業と社会部部長 奥泉 仁一 氏
10:15(講義1) オールドバイオとニューバイオ
                冨田 房男 氏
10:45(講義2) 実験の概要説明 横田 篤 氏
11:45 食事、休憩
13:00(実習1)
 プラスミドDNAによる大腸菌の形質転換
16:00 終 了

(2) 7月29日(木)
10:00(実習2)
 形質転換コロニーの計数及び形質転換効率の計算
10:30(実習3)
 プラスミドDNAの制限酵素処理および電気泳動
11:45 食事、休憩
13:00(実習3)続き
16:00 結果の考察および総合討論
17:00 終 了

(3) 7月30日(金)
10:00(実習4)
 プラスミドDNAの抽出および電気泳動
11:45 食事、休憩
13:00 結果の考察および総合討論
14:00 解 散

組換えDNAを中心とした バイオ技術研修会報告
 組換えDNAを中心としたバイオ技術研修会'99 in旭川を振り返って
   北海道大学大学院農学研究科応用生命科学専攻 分子生命科学講座微生物資源生態学分野
                    関根 寛直
 毎年7月末から8月頭の時期に行われている「組換えDNAを中心としたバイオ技術研修会」、通称「DNA講習会」が、今年は7月28日から30日にかけて旭川の旭川科学技術学園日本ホテル観光調理文化専門学校で行われました。この講習会は主に中学、高校の理科の先生でDNAを扱ったことのない人を対象に行われているのですが、今年は時期が悪かったらしく学校の先生方は都合がつかなかったようで、受講者数は、札幌、旭川の企業の研究者、旭川林産試験場の研究者、中学校、専門学校の先生など計10名の方々の参加のもと講習会を開催しました.
 さて、第一日日ですが、この日の早朝に我々実験スタッフは機材を積んだワンボックスバンで札幌を出発しました.天気も旭川に着くまでは良好で順調なドライブでした。会場に到着し、専門学校の佐藤校長先生に挨拶したところ、何か少し様子がおかしい・・・、どうやら私を専門学校の生徒と思っているようなので改めて名を名乗り、ようやく話が通じました。以前に打ち合わせをしていて佐藤先生とは一度会ってるのですが、私の印象はことのほか薄かったようです。
 会場となる部屋に機材を運び込んだりしているうちに予定の時間となりました。参加者のみなさんに軽く挨拶をしたあと、冨田房男先生の講義の間、我々実験スタッフは実験室に引き上げ午後からの実習の準備をしていました.準備が終わってしまうと、用意し忘れたものがないか、実験講義の進め方はどうするか、などと何となく落ちつかない時間を過ごしました。DNA講習会には実験スタッフとして何回か参加してはいましたが、実験講義をやるのは初めてだったのでやはり緊張が隠しきれませんでした。
 午後になり、参加者のみなさんが実験室に集まってこられました.まず、自己紹介とスタッフの紹介をおこない、自分は不慣れで至らぬ点が多いだろう、などと言い訳がましいことを前置きした上で第一日日の実習であるプラスミドDNAによる大腸菌の形質転換を始めました。私はもともと
しゃべるのは得意な方ではないので、聞き手の人たちにしてみればわかりにくい点もあったことと思いますが、まあそれほど附き苦しいものではなかったのではないかと自己評価しております。実験操作の方もみなさん手慣れたもので、難なくこなしていらっしゃったようです。一日日の実習も無事終わり、恒例の親睦会が行われました.例年は詐習会参加者の方々で親睦会に参加される方はほとんどいないのですが、参加された方が多くにぎやかな会となりました.
おかげで参加者のみなさんやJBAの奥泉さんとかなり打ち解けることが出来たのではないかと思います。こうして今回のDNA諌習会で最も長く感じられた第一日日が終わりました。
 第二日日、この日は朝から夕方まで一日じゅう実習が行われました。内容は昨日の形質転換の結果整理とプラスミドDNAの制限酵素消化および電気泳動でした。講義実験ともに特筆すべきこともなく無事終わりました。この日はスタッフだけで夕食に名物の旭川ラーメンを食べ、大雪地ビールを少し飲み、早めに切り上げて休みました.
 第三日日、いよいよ最終日です。三日間というのは、毎年感じるのですが、短いようでいて結構長い微妙な期間であるように思えます。この日の実習は一番面白い(きっとみなさんそう思ってくれてると思います)プラスミド抽出でした.DNAの白い沈殿を実際に観察し、さらに電気泳動により目的のプラスミドが取れたことを確認していただきました.昼過ぎには実習が終わり、閉会式が行われました。今年から参加者のみなさんに修了証書が送られることになり、JBAの奥泉さんが一枚一枚手渡されました。ここで最後の挨拶をすることになったのですが、そのような経験のほとんどない私は、しどろもどろとあまり気の利かないことをしゃべってしまいました。
 奥泉さんが昼食会を開いて下さったので、急いで後かたづけをし、帰り支度を整えて奥泉さん、佐藤校長先生と我々スタッフで昼食を取りました.その後別れて我々は帰札の途についたのですが、激しい雨風の中、横風にハンドルを取られつつ車と自分の限界に挑戦することになってしまいました.
 今回、実験スタッフの中では最年長ということで、例年より責任が大きくなったDNA講習会でしたが大きな失敗もなく、楽しく終わらせることが出来ました.今回お世話になったJBAの奥泉さん、HOBIAの福岡さん、会場となった専門学校の佐藤校長先生、また学生の私にこのような良い経
験の場を与えて下さった冨田先生にこの場を借りて深く御礼申し上げます。

組換えDNAを中心としたバイオ技術研修会’99 IN札幌
             北海道大学大学院農学研究科分子生命科学講座応用菌学分野
                   日本学術振興会特別研究員(PD) 曽根 輝雄氏
本年度のバイオ技術研修会(札幌)は,北海道バイオ産業振興協会(HOBIA),(財)バイオインダストリー協会(JBA)の主催により,8/2−8/20の三週間にわたり北海道大学大学院農学研究科分子生命科学講座応用菌学教室で行われた.
 昨年に引き続き高校生を対象に,「暮らしの中の微生物」というテーマのもとに,1.食品からの教生物の分離と同定。2.大腸菌を使った基礎的なDNA実験,の2つの実験研修を行った。食品からの微生物の分離と同定では,10名の高校生が2名ずつの班に分かれて,5つの身近な素材,すなわち,納豆,味噌,ヨーグルト,チーズ,ビール(すべて市販のもの)を使って,それぞれからの微生物の分離,顕微鏡観察,DNA抽出,PCRによるrDNAの増幅,塩基配列の決定と解析を行った。また,納豆,ヨーグルトから分離した菌を使って実際に納豆や,ヨーグルトを試作したり,チーズや味噌,ビールに使われている菌の性質を調べたりして,細菌,酵母,カビそれぞれの生物としての特徴また,発酵のプロセスも感じとることが出来た。大腸菌を使った実験では,組換え技術の基本である形質転換,プラスミドDNAの抽出を行った。
 これらは内容的には高度な部分を含んでいるが,この研修会の目的である「バイオの最先端を体験する」という意味では,非常に充実していたと言える.3週間にわたる研修は,猛暑の中冷房もない教室で行われ,講師も参加した高校生諸君も大変だった。研修中には,日頃扱うことのない実験器具の操作等戸惑うところも見られたが,終始和やかな雰囲気で進められ,休憩中などにはバイオのことはもちろん,大学受験や,大学生活に関する質問が交わされた。技術以上のものも体験できたという意味でも,この3週間の研修が,バイオの世紀を担う彼らにとって貴重なものとなったことと期待する.

 バイオインダストリー振興団体全道会議
道内各地のバイオ関連団体(15団体)とのネットワークを形成するため、年に1回全道会議を開催しています。

平成12年度バイオインダストリー振興団体全道会議開催される
 年1回開催されているバイオインダストリー振興団体全道会議が、「食品の安全性を求めて 〜HACCPの理論から活用まで〜」と題して、地域バイオ育成推進講座の翌日の10月24日(火)に開催されました。
 会議は、地域バイオ育成推進講座を開催している、地域バイオ推進実行委員会の11年度の事業報告と、12年度の事業計画の検討から議事に入り、JBAの依田部長によるJBAの活動状況、西村企画運営委員会副委員長の司会による、各団体の現状、抱える問題点等についての発表と対応策の検討、そして通産局中小企業課の近江係長から、地域グループ活動事業費補助事業の説明、最後に地域連携事業の検討を行いました。
 概要は以下のとおりです。

1.日 時  10月24日(火)9:30〜12:30
2.場 所  ホテル札幌ガーデンパレス
3.(財)バイオインダストリー協会の活動報告
    (財)バイオインダストリー協会  産業と社会部長 依田 次平氏

○「PU、PA活動について」
○「バイオジャパン2000の開催結果について」
○「グリーンバイオテクノロジーについて」
○JBIC((社)バイオ産業情報化コンソーシアム)の設立について

4.各団体の活動の現状、問題点、行政に対する要望等について
 北海道バイオ産業振興協会企画運営委員会西村副委員長の司会で進められ、日常活動の中で悩みを抱えている現状が浮き彫りになった意見交換でした。

5.地域振興活性化の支援施策について
北海道通商産業局 産業部中小企業課  計画係長 近江 栄治 氏
 中小企業に対する支援策は多々ありますが、バイオ産業振興団体等が有効に活用できる施策で、「地域グループ活動事業費補助」について、紹介をいただきました。本事業は、研究会等の開催、試作品等の開発、販路開拓等に際して、委員・専門家謝金、旅費、会議費、資料作成費、調査研究費、雑役務費、一部委託費等が対象経費として補助が受けられる、使い勝手の良い施策でした。この他北海道でもこの種の支援策がありますので、支庁の商工労働(観光)課にお問い合わせし、ご指導を得て欲しいものです。

6.平成13年度HOBIA地域関連事業の開催地について
 各団体の現状、問題点等の議題でも論議されましたが、各バイオ振興団体が連携して行事を実施することは、それぞれの負担が少なく効率的に有効に実施されることが認識されました。
 HOBIAは、来年度も12年度と同じような事業を、次の都市で連携して開催することで了承されました。
 バイオ技術研修は、札幌市、北見市、地域バイオ育成推進講座は、稚内市、札幌市、函館市、バイオ振興団体全道会議は、札幌市で開催することとし、今後当該地域のバイオ振興団体と調整を図ることになりました。       


バイオインダストリー振興全道会議

平成11年度バイオインダストリー振興団体全道会議開催報告
 地域バイオ育成推進事業として位置づけられた「南空知ニュービジネスチャレンジフォーラム」の翌日、恒例の全道会議が開かれました。
 本年は、南空知産業クラスター創造研究会も含めて11団体2機関23名の参加のもと、西陰幹事・企画運営委員会副委員長による平成10年度活動報告と決算報告および平成11年度の事業報告と予算案の提案・承認、JBAの依田部長の講演、通産局の渡辺係長による研究開発支援制度の説明、西村幹事・企画運営委員会副委員長の座長による各団体の問題点と要望事項に基づく意見交換などを行いました。
 それらの概要は以下の通りです。

1.日 時 
  10月28日(木)9:00−12:00

2.場 所
 三井グリーンランド ホテルサンプラザ(岩見沢)

3.「バイオインダストリー協会の活動状況」
         (財)バイオインダストリー協会(JBA) 産業と社会部長 依田 次平氏
 最近の内外のバイオに関連する話題について、資料に基づいて説明された。
○「バイオテクノロジーによる工業の持続可能性(OECD資料)」
 全地球的な環境への配慮をして工業におけるバイオテクノロジーの利用を推進する考え方は、わが国で通産省において"バイオグリーンケミストリー"の開発推進に向けた取り組みとして進んでいる。全訳が「21世紀のバイオ産業」としてオーム社から刊行されている。
○「バイオテクノロジー産業の創造に向けた基本方針」関係閣僚申し合わせ
 ゲノム情報を活用した産業化の加速的促進に向け、省庁の垣根を越え、科技、文部、厚生、農水、通産の5閣僚が申し合わせた。(平成11年1月)
 これを受けて、国会では、ライフサイエンス推進議員連盟が設立された。(平成11年3月)
○日本バイオ産業人会議設立(平成11年5月)
 関係閣僚申し合わせを受け、企業側では、「21世紀を生命の世紀に(ヘリックス計画)」(平成11年6月)を提案した。先端健康社会の実現(サン・ヘリックス)、環境調和型産業構造への転換(エコ・ヘリックス)、生命情報高度活用社会の実現(インフォ・ヘリックス)の3計画からなる。8月には、民間としての取り組み(努力)や現状について5省庁大臣への説明をした。
 ゲノム解析と生物多様性の関係では、先進国の知的財産権と資源保有国のfarmer's rightがOECDで議論されているが、英国では旧植民地で、また米国は米大陸で既得権を確保している。
○ミレニアムプロジェクト
 5省庁連携で特別枠予算として「バイオテクノロジーによる健康で安心できる高齢化社会の実現プロジェクト」を要求。
○遺伝子組換え食品をめぐる問題
 安全性については、米国が主導でデータを蓄積している。日本ではコメからダイズへと始まったところ。HACCPで言う安全性とは考え方が違う。
 表示問題は「実質同等」と言う考え方で、従来品と違うかどうかの観点で検討される。リスクはハザードの存在が前提であるが、組換え品では想定されていない。
 米国では製品ベースで規制、EUでは環境と健康、消費者の保護の観点から新規食品及び食品成分に関する規制を考えている。
 FAO/WHOのCODEX委員会で国際的に調整され統一される。
 日本では、2001年4月から表示が実施される。
○バイオテクニカ(ハノーバーメッセ)出席報告
 米国は産官学の垣根がとれ、国として参加していた。独は、大企業は製薬大手くらいでベンチャーが共同で出展していた。宣伝の場として評価している。
 日本からは、JBAを含め3者の参加であった。
○バイオジャパン2000
 従来はどちらかというとPAに重きがおかれていたが、今回はビジネスに重点が移ってきている。外国は、国としてまとめて申し込むケースが増えている。

4.「通産省における研究機関の支援制度について」
         北海道通産局 産業技術課 技術企画係長 渡辺 泰弘 氏
 新制度を含め、年間の応募カレンダーが説明された。支援制度としては補助金と委託研究(提案公募など)がある。新制度として、新事業開拓助成金交付事業が紹介された。また提案公募制度として課題対応新技術研究開発と同研究調査(FS)の説明があった。補正予算がらみもこれからでてくるが、準備期間が短くなるので留意が必要。
 質疑・意見として、準備期間が短い場合制度が確定する前に概略の情報がほしい、支援制度終了後のフォローアップの制度がほしい、委託費で機器を買った場合は終了後受託者で買い取らなければ継続使用が出来ないが、特に私大にとっては厳しい(→償却年数まで継続研究できる場合がある)などが出された。

5.北海道におけるバイオ振興各団体の問題点ならびに要望事項
○各団体の会員減少に関する実態・工夫など
・研究会的な情報交換の場としての役割は終わったのでないか?具体的なものづくり、ベンチャー支援制度利用などのコミュニケーションの場としてはどうか。
・団体会員が減ってきているので意識的に個人会委員を勧誘している。研究開発の新制度や国立機関の独立行政法人化で自由度が増すと、会員を大事にした人脈の活用が必要になるのでないか。
・地域コンソーシアム制度で、HOKTACが果たしているような役割を地域の団体で出来るような検討をしてはどうか。
・廃棄物関連は理解されやすい。これを扱うことで会員増につながらないか。
・食品関係で組換え体を言うことはむしろ逆効果である。関心の流れHACCPである。
・催しへの動員数減少対策行政に頼らず、他の地域に広げることを含め自分たちの意識をはっきり持つことが必要。開催時期の配慮も必要である。
○各団体間の連携
・視察会などは、団体間で連携開催するなどの工夫も必要。
・補助金へも共同で対応するのはどうか。
○新産業創造、中小企業育成は各団体の使命である。
○各団体は理科離れ防ぎのPRも考えるべきだ。
      以上のように活発な意見交換が行われた。

6.平成12年度HOBIA地域関連事業の開催地計画
 各地域の意見を聞き、以下の候補地をもとに今後検討することとした。
○バイオ技術研修:札幌、函館、釧路(13年度)
○地域バイオ育成講座:帯広、旭川、札幌
○産業振興研究会:帯広、旭川
○バイオ団体全道会議:道央?、札幌?

 地域バイオ育成推進事業
 地域間のネットワークの形勢を推進し、地域のバイオ産業の均衡ある発展に寄与するため、道内各地域のバイオ振興団体からなる実行委員会により、地域が必要としている地域バイオ育成推進講座など各種バイオ産業の振興事業を実施しています。
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